(仮訳)イチジク属植物上のPassalora属菌の多様性
Singh, R. et al., 2012. Diversity of Passalora on Ficus. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s11557-012-0870-6 [Accessed January 8, 2014].
【R3-00249】2014/01/08投稿

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3行まとめ

インドのウッタル・プラデーシュ州でFicus mysorensisの生葉に発生した菌を、Passalora trichophilaとして新種記載した。
本種は葉のトライコームに感染し、その表面にのみ子座を形成するという性質を持っていた。
また、本新種と同様にイチジク属に発生するPassalora属菌の検索表を掲載した。
Sohagi Barwa Wildlife Sanctuary, Mahrajganj, eastern Uttar Pradesh, India

(新種)

Passalora trichophila R. Singh, S. Kumar, D. Saini, P. Upadhyaya, Kamal & U. Braun
語源…毛(トライコーム)を好む
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Passalora bolleana
同じイチジク属植物を宿主とする
本種と異なり菌糸体が表在性でない
本種と異なり表在性の子座を形成しない
本種と異なり分生子柄が単生しない
本種より分生子のサイズが大きい
Passalora ficina
同じイチジク属植物を宿主とする
本種と異なり菌糸体が表在性でない
本種と異なり表在性の子座を形成しない
本種と異なり分生子柄が単生しない
本種と異なり分生子鎖を形成する
Passalora urostigmatis
同じイチジク属植物を宿主とする
本種と異なり菌糸体が表在性でない
本種と異なり表在性の子座を形成しない
本種と異なり分生子柄が単生しない
本種より分生子のサイズが大きい
Scolecostigmina fici-elasticae
同じFicus mysorensisを宿主とする
本種と異なり菌糸体が表面に生じず、必ず埋生する
本種と異なり埋生~破出性のスポロドキアを形成する
本種と異なり子座が類球形~やや扁平になる
本種と異なり分生子柄が子座の細胞ではなく表在性の菌糸から生じる
本種と異なり分生子柄が円筒形または頂部に向かってやや先細りになる
本種と異なり分生子柄の表面が平滑ではなく疣状
本種と異なり分生子形成細胞が退化的~単生する
本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる
本種と異なり分生子形成部位が厚壁にならない
Scolecostigmina fici-mysorensis
同じFicus mysorensisを宿主とする
本種と異なり菌糸体が表面に生じず、必ず埋生する
本種と異なり埋生~破出性のスポロドキアを形成する
本種と異なり子座が類球形~やや扁平になる
本種と異なり分生子柄が子座の細胞ではなく表在性の菌糸から生じる
本種と異なり分生子柄が円筒形または頂部に向かってやや先細りになる
本種と異なり分生子柄の表面が平滑ではなく疣状
本種と異なり分生子形成細胞が退化的~単生する
本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる
本種と異なり分生子形成部位が厚壁にならない
Scolecostigmina maculata
同じFicus mysorensisを宿主とする
本種と異なり菌糸体が表面に生じず、必ず埋生する
本種と異なり埋生~破出性のスポロドキアを形成する
本種と異なり子座が類球形~やや扁平になる
本種と異なり分生子柄が子座の細胞ではなく表在性の菌糸から生じる
本種と異なり分生子柄が円筒形または頂部に向かってやや先細りになる
本種と異なり分生子柄の表面が平滑ではなく疣状
本種と異なり分生子形成細胞が退化的~単生する
本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる
本種と異なり分生子形成部位が厚壁にならない