2018年5月28日 (仮訳)ドミニカ共和国産多孔菌類の多様性:新種Pseudowrightoporia dominicana Vizzini, A. et al., 2018. Diversity of polypores in the Dominican Republic: Pseudowrightoporia dominicana sp. nov. (Hericiaceae, Russulales). Mycokeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article_preview.php?id=25371 [Accessed May 28, 2018]. 【R3-05163】2018/5/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドミニカ共和国で採集された多孔菌の一種を検討し、Pseudowrightoporia dominicanaとして新種記載した。 本種は子実体が傘状で肉が明るい帯桃色、2-3菌糸型であることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でP. gillesiiおよびP. japonicaと姉妹群を形成した。 Dominican Republic. La Vega (Province), Jarabacoa (Municipality), Montaña (Locality) (新種) Pseudowrightoporia dominicana Angelini, Losi & Vizzini 語源…ドミニカの 【よく似た種との区別】 Pseudowrightoporia gillesii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドミニカ共和国ではなくガボンなどに分布する 本種と異なり子実体が傘状ではなく半背着生 本種と異なり肉が帯桃色ではなく栗黄褐色 本種と異なりシスチジオールを有する 本種と異なり骨格菌糸が特に実質においてデキストリノイドなのではなく孔口のみでデキストリノイドである ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudowrightoporia japonica(ヤマトノリミアナタケ) ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドミニカ共和国ではなくアジアなどに分布する 本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生~傘状 本種と異なり孔口面が傘と同色(白色~帯桃クリーム色)ではなくクリーム色~材木色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子の形状が広楕円形~楕円形ではなく細長い 本種と異なり菌糸構成が2-3菌糸型ではなく2菌糸型 ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Wrightoporia dimidiata 本種と異なりドミニカ共和国ではなくシンガポールなどに分布する 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりシスチジオールを有する 本種と異なりグレオシスチジアを有する 本種と異なり菌糸構成が2-3菌糸型ではなく2菌糸型 本種と異なり粘質原菌糸を有する Wrightoporia cremea 子実体が傘状 本種と異なりドミニカ共和国ではなくブラジルなどに分布する 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり肉が帯桃色ではなくクリーム色~淡黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の形状が広楕円形~楕円形ではなく類球形 本種と異なり菌糸構成が2-3菌糸型ではなく2菌糸型 Pseudowrightoporia aurantipora(ダイダイノリミアナタケ) 結合菌糸を有する 本種と異なりドミニカ共和国ではなく日本などに分布する 本種と異なり子実体が白色~帯桃クリーム色ではなく淡橙色~褐橙色 本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり肉が帯桃色ではなく橙色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり実質の骨格菌糸が先端付近で小粒に強く覆われる Wrightoporia brunneo-ochracea 結合菌糸を有する 本種と異なりドミニカ共和国ではなくグアドループなどに分布する 本種と異なり子実体が傘状ではなく半背着生 本種と異なり孔口面が傘と同色(白色~帯桃クリーム色)ではなく黄褐色 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が円形~角形ではなく不規則形~角形 本種と異なり肉が帯桃色ではなく黄褐色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり骨格菌糸がデキストリノイドではなく非デキストリノイド Wrightoporia trimitica 結合菌糸を有する 本種と異なりドミニカ共和国ではなくマレーなどに分布する 本種と異なり子実体が”dimidiate”である 本種と異なり孔口面が傘と同色(白色~帯桃クリーム色)ではなく黄褐色~材木色 本種より担子胞子が長い Wrightoporia tropicalis 結合菌糸を有する 本種と異なりドミニカ共和国ではなく汎熱帯的に分布する 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種と異なり子実体が白色~帯桃クリーム色ではなく灰色~黒色 本種と異なり子実体が傘状ではなく背着生、扁平~クッション形で平らに広がる 本種と異なり孔口面が傘と同色(白色~帯桃クリーム色)ではなく灰色~褐色 本種と異なり子実体が丈夫な繊維質ではなく非常に材質 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の形状が広楕円形~楕円形ではなく類球形 本種と異なりシスチジアを有する 本種と異なりグレオシスチジアを有する