(仮訳)DNAバーコーディングによりLodderomycesクレードにおける新属新種Nematodospora valgiおよび新種Candida cetoniaeが明らかになった
Gouliamova, DE. et al. 2016. DNA barcoding revealed Nematodospora valgi gen. nov., sp. nov. and Candida cetoniae sp. nov. in the Lodderomyces clade. Fungal Biology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614615000987?via%3Dihub [Accessed September 11, 2019] 【R3-06578】2019/9/11投稿

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3行まとめ

ブルガリアにおいて酵母の生物多様性調査を実施し、ハナムグリ亜科の甲虫から分離された酵母を新属新種Nematodospora valgiおよび新種Candida cetoniaeとして記載した。
前者は分子系統解析において、Lodderomycesクレードの基底部で独自の系統を形成した。
Nematodosporaは子嚢胞子が独特な線虫のような形状をとることなどで特徴づけられた。
Bulgaria, Osogovska Planina Mountain, Chetirchi village

(新種)

Nematodospora valgi Gouliam., R.A. Dimitrov, M.T. Sm., M. Groenew. & Boekhout
語源…(属名)線虫の胞子(子嚢胞子の形状から)/(種小名)Valgus属の
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【よく似た種との区別】
Candida corydali
昆虫に関連がある
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルガリアではなく北米などに分布する
本種と異なりガラクトースおよびマルトースを発酵可能
本種と異なりD-グルコサミン、D-リボースを資化可能
本種と異なり水溶性デンプンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり10% NaCl添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida bohiensis
昆虫に関連がある
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルガリアではなく北米などに分布する
本種と異なりガラクトースおよびマルトースを発酵可能
本種と異なりD-グルコサミン、セロビオースを資化可能
本種と異なりα_α-トレハロース、水溶性デンプンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり10% NaCl添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida chauliodes
昆虫に関連がある
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルガリアではなく北米などに分布する
本種と異なりガラクトースおよびスクロースを発酵可能
本種と異なりD-グルコサミンを資化可能
本種と異なりスクロース、マルトース、メチル-α-グルコシド、サリシン、アルブチン、メレジトース、水溶性デンプンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり10% NaCl添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Bulgaria, East Rhodopes

(新種)

Candida cetoniae Gouliam., R.A. Dimitrov, M.T. Sm., M. Groenew. & Boekhout
語源…ハナムグリ属の
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【よく似た種との区別】
Candida jiufengensis
同じハナムグリ亜科の昆虫から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルガリアではなく中国などに分布する
本種と異なりCetonia aurataおよびOxythyrea funestaではなくOxycetonia jucundaなどから分離される
本種と異なりスクロース、メリビオース、L-ソルボース、L-ラムノース、マルトース、メチル-α-D-グルコシド、メレジトース、硝酸塩、L-リシンを資化可能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Candida pseudojiufengensis
同じハナムグリ亜科の昆虫から分離される
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブルガリアではなく中国などに分布する
本種と異なりCetonia aurataおよびOxythyrea funestaではなくOxycetonia jucundaなどから分離される
本種と異なりスクロース、メリビオース、L-ソルボース、マルトース、メチル-α-D-グルコシド、D-キシロース、メレジトース、硝酸塩、L-リシンを資化可能
本種と異なり37°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される