(仮訳)大型菌類の新しい記録は陸域の南極生態系における生息地の温暖化を示唆するか?
Palfner, G. et al., 2020. Do new records of macrofungi indicate warming of their habitats in terrestrial Antarctic ecosystems? Czech Polar Reports. Available at: https://journals.muni.cz/CPR/article/view/14316 [Accessed March 27, 2021] 【R3-08266】2021/3/27投稿

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3行まとめ

サウス・シェトランド諸島から南極新産種としてコケ生担子菌のRimbachia bryophilaおよびArrhenia cf. lilacinicolorを報告した。
この他に4種を報告し、サウス・シェトランド諸島産のコケ生担子菌類の検索表を掲載した。
南極の様々なコケ植物における大型菌類の新記録には温暖化の影響が示唆された。

(南極新産種)

Rimbachia bryophila (Pers.) Redhead
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【よく似た種との区別】
Simocybe antarctica
南極に分布する
子実体がごく小型
子実体が乾燥している
担子胞子が類球形
本種と異なり子実体が帯褐色ではなく白色
本種と異なり子実体が腎臓形~箆形ではなく杯状、貝殻形または扇形
本種と異なり子実層面が襞状ではなく畝状
本種と異なり担子胞子が褐色ではなく無色
本種と異なり担子胞子に胞子盤を欠く
本種と異なりシスチジアを欠く

(その他掲載種)

Simocybe antarctica Pegler
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【よく似た種との区別】
Rimbachia bryophila
南極に分布する
子実体がごく小型
子実体が乾燥している
担子胞子が類球形
本種と異なり子実体が白色ではなく帯褐色
本種と異なり子実体が杯状、貝殻形または扇形ではなく腎臓形~箆形
本種と異なり子実層面が畝状ではなく襞状
本種と異なり担子胞子が無色ではなく褐色
本種と異なり担子胞子に胞子盤を有する
本種と異なりシスチジアを有する

(その他掲載種)

Arrhenia antarctica (Singer) Redhead, Lutzoni, Moncalvo & Vilgalys
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(その他掲載種)

Omphalina pyxidata (Bull.) Quél.
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【よく似た種との区別】
Arrhenia lilacinicolor
本種と異なり傘が帯桃色
本種と異なり担子胞子が類球形
本種と異なり縁シスチジアが長い
本種と異なり縁シスチジアがしばしば不規則形

(南極新産種)

Arrhenia lilacinicolor (Bon) P.A. Moreau & Courtec.
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(その他掲載種)

Rickenella fibula (Bull.) Raithelh.
ヒナノヒガサ
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【よく似た種との区別】
Arrhenia salina
南極に分布する
襞が垂生する
担子胞子が無色
本種と異なり海岸近くの塩分環境に生息する
本種と異なり傘が明橙色ではなく淡灰黄褐色
本種と異なり襞の分化が良好ではなく襞状の畝が僅かに吻合する
本種と異なり子実層シスチジアを欠く