(仮訳)北東アジア産の新種Duportella lassa
Spirin, V. & Kout, J., 2015. Duportella lassa sp. nov. from Northeast Asia. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000002/art00020 [Accessed October 5, 2015].
【R3-02257】2015/10/05投稿

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3行まとめ

シベリア東部および極東ロシアで採集された標本を基に、Duportella lassaを新種記載した。
本種はコナラ属、ヤナギ属、ヤマナラシ属、ツツジ属植物などの枯れ枝に発生した。
本種は子実体が黄褐色~褐色で亀裂を生じ、多数の褐色の厚壁シスチジアを有し、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
Russia, Khabarovsk Reg., Komsomol’sk Dist., Boktor

(新種)

Duportella lassa Spirin & Kout,
語源…衰耗した(胞子が稀にしか見出されないことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Duportella halimi
形態的に類似している
本種と異なりロシアではなくフランスに分布する
本種と異なりコナラ属、ヤナギ属などの広葉樹ではなくAtriplex halimusを宿主とする
本種より担子器が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が卵形、狭楕円形、広円筒形ではなく卵形~広楕円形
本種よりシスチジアが長い
Duportella kuehneri
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子の形状がほぼ同一
本種と異なりロシアではなく中央アフリカに分布する
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
Peniophora isabellina
子実体の色が類似している
担子胞子のサイズが類似している
シスチジアが短い
シスチジアに結晶を伴う
本種と異なり子実体が黄褐色~褐色ではなく淡黄褐色
本種と異なり子実層面が亀裂状ではなく平滑
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が卵形、狭楕円形、広円筒形ではなく豆形
本種と異なりシスチジアがアンプル状または瓶形で時に2裂するのではなく人参形