(仮訳)rDNAオペロンリピートの内部多様性により明らかになったブドウの生態系に存在する新種、Ogataea uvarumにおける初期の進行中の種分化
Roscini, L. et al., 2018. Early Ongoing Speciation of Ogataea uvarum Sp. Nov. Within the Grape Ecosystem Revealed by the Internal Variability Among the rDNA Operon Repeats. Frontiers in Microbiology. Available at: https://doi.org/10.3389/fmicb.2018.01687 [Accessed August 21, 2018].
【R3-05418】2018/8/21投稿

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3行まとめ

イタリア、プッリャ州のブドウ園において分離された酵母の一種を検討し、Ogataea uvarumとして新種記載した。
本種の塩基配列にサンガーシーケンシングによりダブルピークが複数認められたことから、クローニングにより単一コピーの解析を行い、種内変異の頻度を明らかにした。
変異の存在によって次世代シーケンシングによるα多様性の推定が過大になるおそれを指摘するとともに、rDNAシストロンのコピー数の多様性を酵母の種分化過程の指標として利用できる可能性を示した。
Apulia, Italy

(新種)

Ogataea uvarum Grieco, Corte, Roscini, Cardinali
語源…ブドウの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ogataea philodendri
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子形成が知られている
本種と異なりD-リボース、D-キシロース、リビトール、エチルアミンを資化可能
本種と異なりD-グルコサミン、2-ケト-D-グルコン酸、N-アセチルグルコサミンを資化不能
本種と異なり42°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される