2023年4月15日 (仮訳)メキシコ南部の熱帯山地雲霧林に産したシクエストレート菌の2新種、Elaphomyces castilloiおよびEntoloma secotioides de la Fuente, JI. et al., 2023. Elaphomyces castilloi (Elaphomycetaceae, Ascomycota) and Entoloma secotioides (Entolomataceae, Basidiomycota), two new sequestrate fungi from tropical montane cloud forest from south Mexico. MycoKeys. Available at: https://doi.org/10.3897/mycokeys.96.98320 [Accessed April 15, 2023] 【R3-10514】2023/4/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、チアパス州の雲霧林からElaphomyces castilloiとEntoloma secotioidesの2新種を記載した。 両種はいずれもコナラ属の樹下で生長し、それが宿主と推定された。 前者は菌糸体マットが黄色、グレバが鈍青色であること、後者は子実体がセコティオイドで傘が淡クリーム色であることなどで特徴づけられ、メキシコからのシクエストレート性のEntoloma属菌の報告は初となった。 Mexico, Chiapas, la Trinitaria Municipality, Lagunas de Monte bello (新種) Elaphomyces castilloi J. García, Guevara & de la Fuente 語源…メキシコの菌学者、故José Castillo Tovar氏に献名 【よく似た種との区別】 Elaphomyces aculeatus メキシコに分布する 子嚢胞子の色が類似している 子嚢胞子の装飾が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアにおける分布が知られている 本種と異なり外皮が暗色ではなく帯赤色 本種と異なりグレバが帯青色ではなく暗褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Elaphomyces citrinus 菌糸体マットが黄色 子嚢胞子が小型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなくスペインなどに分布する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり外皮が幼時帯褐色という特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mexico, Chiapas, la Trinitaria Municipality, Lagunas de Monte bello (新種) Entoloma secotioides J. García, Guevara & de la Fuente 語源…セコティオイドの 【よく似た種との区別】 Entoloma calongei 本種と異なり子実体が淡クリーム色ではなく帯灰褐色 本種と異なり子実層托が僅かに不規則形ではなく小室状 本種より担子胞子が短い Entoloma chilensis 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が淡クリーム色ではなく帯灰褐色 本種と異なり子実層托が僅かに不規則形ではなく小室状 ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma asterosporum(ホシガタベニダンゴ) ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が球形 本種と異なり子実体に刺激臭がある 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される