(仮訳)Entoloma albotomentosum:形態および分子(ITS配列)データに基づくインドからの初報告
Acharya, K. et al., 2017. Entoloma albotomentosum (Entolomataceae): First report from India based on morphological and molecular (ITS sequence) data. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.researchgate.net/publication/315014384_Entoloma_albotomentosum_Entolomataceae_First_report_from_India_based_on_morphological_and_molecular_ITS_sequence_data [Accessed June 7, 2017].
【R3-04093】2017/06/07投稿

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3行まとめ

インド、西ベンガル州において稲藁に発生したEntoloma albotomentosumをインド新産種として報告した。
形態学的検討を行い、ITS領域に基づく分子系統解析を実施した。
インド産標本と先行研究のタイプ標本、スロバキア産標本、ポーランド産標本を含む形質比較表を掲載した。

(インド新産種)

Entoloma albotomentosum Noordel. & Hauskn.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma alpinum
草地に発生する
傘のサイズが類似している
傘表皮が毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(555/567塩基[98%]一致、ギャップ0塩基)
本種と異なり傘が白色ではなく淡い藁黄色
本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma exiguum
植物基質上に発生する
本種と異なり襞が直生~顕著に垂生する
本種と異なり小襞の次数が1-2ではなく0-1
本種と異なり担子器基部にクランプを有する
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma alliodorum
子実体が白色
担子胞子が異径
本種と異なりコケ上および腐朽残渣上に発生する
本種より子実体がヒダサカズキタケ型に近い
本種より襞の間隔が密
本種より顕著な柄を有する
本種と異なり子実体にきのこ臭ではなく強いニンニク臭がある
本種より担子胞子のサイズがやや小さい
Entoloma jahnii
担子胞子のQ値の範囲が重なる
本種と異なり襞が上生~直生するのではなく直生~陥入からほぼ離生する
本種と異なり担子器基部にクランプを有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
Entoloma nubilum
同じClaudopus亜属に含まれる
インドに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘の色が白色ではなくインクブルー
本種と異なり襞が白色で成熟すると帯桃色なのではなく帯青灰色で成熟すると橙灰色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma carneum
同じClaudopus亜属に含まれる
インドに分布する
本種と異なりヤシの枯幹に発生する
本種と異なり傘縁部が反曲する
本種と異なり襞が白色で成熟すると帯桃色なのではなく赤毛色
本種と異なり襞が直生~上生するのではなく離生~隔生
本種と異なり柄表面が絹状繊維状ではなく微粉状
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma indocarneum
同じClaudopus亜属に含まれる
インドに分布する
本種と異なり子実体が白色ではなく肉桃色