2018年12月19日 (仮訳)新種Entoloma aurorae-borealisおよび北欧産のイッポンシメジ属Sinuatumクレードの3稀産種 Noordeloos, ME. et al., 2018. Entoloma aurorae-borealis sp. nov. and three rare Entoloma species in the Sinuatum clade (subg. Entoloma) from northern Europe. Sydowia. Available at: https://doi.org/10.12905/0380.sydowia70-2018-0199 [Accessed December 19, 2018] 【R3-05779】2018/12/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェーで採集された菌を検討し、Entoloma aurorae-borealisとして新種記載した。 本種は高山帯においてヤナギ属植物と関係を持ち、傘がいくぶん亀裂状~小皺状で、縁シスチジアを豊富に有することなどで特徴づけられた。 また、E. borgenii、E. eminens、およびE. serpensをノルウェー新産種として報告した。 Norway, Nordland, Grane, Holmvassdalen Nature Reserve (新種) Entoloma aurorae-borealis Noordel., Weholt, Eidissen & Lorås 語源…亜寒帯域のオーロラの 【よく似た種との区別】 Entoloma serpens ノルウェーに分布する 傘中央部表面が繊維状~小亀裂状 縁シスチジアの形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北方の高山帯のみから知られているという特徴を欠く 本種より傘がやや暗色 本種より担子胞子の平均幅が狭い 本種より担子胞子が顕著な異径 本種ほど縁シスチジアが豊富でない 本種ほど縁シスチジアが良好に発達しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma rimulosum 傘表面がいくぶん小皺状~皺状 縁シスチジアが分化する 本種と異なりノルウェーではなくグリーンランドなどに分布する 本種と異なりITS領域に基づく分子系統解析でNolaneaクレードに含まれる (ノルウェー新産種) Entoloma serpens Kokkonen 【よく似た種との区別】 Entoloma aurorae-borealis ノルウェーに分布する 傘中央部表面が繊維状~小亀裂状 縁シスチジアの形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北方の高山帯のみから知られている 本種より傘がやや明色 本種より担子胞子の平均幅が広い 本種ほど担子胞子が顕著な異径でない 本種より縁シスチジアが豊富である 本種より縁シスチジアが良好に発達する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma sericatum 同所的に分布する 同時に発生することがある 森林や公園などに生息する 傘表面が亀裂状~微細な鱗片状 傘縁部表面に幼時白色の微毛を有することがある 本種ほど乾燥した環境に生息しない 本種より傘が明色 本種ほど傘が中高でない 本種と異なり縁シスチジアを欠く Entoloma rimulosum 傘が暗色 傘表面が亀裂状 色素結晶を含む 細胞内に色素を含む (ノルウェー新産種) Entoloma borgenii Noordel. (ノルウェー新産種) Entoloma eminens Kokkonen 【よく似た種との区別】 Entoloma sinuatum(イッポンシメジ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と傘の色が異なる 本種と異なり襞が初め淡い帯灰色、のちに桃色なのではなく黄色 本種と異なり縁シスチジアに色素結晶を欠く 本種と異なり傘表皮に色素結晶を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される