(仮訳)中国雲南省産の目立つ青色の新種のきのこ、Entoloma mengsongense
Ediriweera, AN. et al., 2017. Entoloma mengsongense sp. nov. (Entolomataceae, Agaricales), a remarkable blue mushroom from Yunnan Province, China. Turkish Journal of Botany. Available at: http://online.journals.tubitak.gov.tr/openDoiPdf.htm?mKodu=bot-1611-13 [Accessed December 28, 2017].
【R3-04708】2017/12/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国雲南省で採集された菌を検討し、Entoloma mengsongenseとして新種記載した。
本種は子実体が空色~帯緑青色、傘が円錐形~扁平凹形で帯黄褐色の被膜を伴い、担子胞子が立方体状正方形であることなどで特徴づけられた。
本種はInocephalus亜属の特徴を有し、他の青色の近縁種とは形態および分子系統に基づき区別された。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐海県勐宋郷

(新種)

Entoloma mengsongense A.N. Ediriweera, Karun., J.C. Xu, K.D. Hyde & P.E. Mortimer
語源…勐宋産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entoloma subaltissimum
担子器のサイズの範囲が重なる
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく濃青色で時に縁部が淡青色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく半球形~円錐形で乳頭突起を有することがあり、老成すると凸形
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなく淡青色
本種と異なり柄が中実ではなく中空
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく2-4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく類正方形~正方形でSEM下では立方体状
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく広棍棒形
Entoloma virescens(ソライロタケ)
中国に分布する
柄が円筒形
担子器のサイズの範囲が重なる
担子胞子が立方体状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られている
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく円錐形~尖った円錐形でしばしば細長く尖った乳頭突起を有し、中央部が深く窪む
本種と異なり傘縁部が波打つ
本種と異なり傘表面が放射状の皺状
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなくパステルブルー
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく円筒状棍棒形
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma azureoviride
柄のサイズの範囲が重なる
柄が円筒形
担子器のサイズの範囲が重なる
担子胞子が立方体状
縁シスチジアが薄壁
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘表面の繊維が帯黄褐色ではなく黄褐緑色またはオリーブ褐色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく円錐形または円錐状凸形で乳頭突起を有する
本種と異なり柄が空色ではなく濃青色
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁ではなく薄壁
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく無色または黄褐色
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく棍棒形または稀に狭棍棒形
Entoloma altissimum
担子器のサイズの範囲が重なる
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく淡青色~パステルブルー
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく鐘形~円錐形
本種と異なり柄が空色ではなくパステルブルー
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく立方体状~類立方体状
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく狭棍棒形
Entoloma hochstetteri
傘の直径の範囲が重なる
傘表面が繊維状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく緑色を帯びるインディゴブルー
本種より柄の幅が狭い
本種より担子器が短い
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく2-4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく三角錐形
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく紡錘状で長く先細りになり先端が尖って丸まる頸部を有する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma nitidum(キアシフジイロイッポンシメジ)
担子器のサイズの範囲が重なる
縁シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく帯緑青色~暗青色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく凸形で扁平になり広い中丘を有する
本種と異なり傘表面が繊維状ではなく絹状の繊維状
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなく帯灰青色
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-8角形
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁ではなく薄壁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma serrulatum(ススタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイランなどに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく帯青黒色~黒色で退色し灰色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく凸形
本種と異なり傘表面が繊維状ではなく放射状の繊維状~絹状または微細な鱗片状
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなく帯青黒色~黒色
本種と異なり柄が中実ではなく中空
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-6角形
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく棍棒形、類棍棒形、円筒形で先端が偽頭状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma bloxamii(ウスムラサキイッポンシメジ)
傘の直径の範囲が重なる
担子器のサイズの範囲が重なる
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく淡い帯灰青色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく円錐形でのちに円錐状凸形
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなくほぼ白色で微かに青色
本種と異なり柄が円筒形ではなく棍棒形で下半分が最も太まる
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形~長楕円形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく2-4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく7-10角形
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma moongum
縁シスチジアを有する
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく帯紫色~暗褐色
本種と異なり傘表面が繊維状ではなく微細な繊維状
本種より柄が短い
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-6角形
Entoloma panniculus
柄が円筒形
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく一様に青色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく円錐状凸形~円錐形
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなく濃青色
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-7角形で異径
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma discrepans
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく老成時帯黒青色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく半球形~凸形
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が空色ではなく暗青色
本種と異なり柄が円筒形ではなく円筒形または溝をなし扁圧される
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-7角形で異径
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma hymenidermum
柄のサイズの範囲が重なる
担子胞子のQ値の範囲が重なる
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく初め凸形~広い凸形で時に鐘状凸形
本種と異なり柄が空色ではなく帯黒青色
本種と異なり柄が円筒形ではなく上下同大~棍棒形
本種と異なり柄が中実ではなく成熟すると速やかに中空になる
本種より担子器が短い
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく狭棍棒形で先細りになる
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく顕著な5-6角形で等径~類等径
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Entoloma shandongense
担子胞子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドにおける分布が知られている
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく全体が青色で時に紫色を帯びる
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく凸形で幼時僅かに中央部が窪む
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が中実ではなく成熟すると中空になる
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく棍棒形~類棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種と異なり担子胞子が立方体状正方形ではなく5-8角形
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁ではなく厚壁
本種と異なり縁シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Entoloma mougeotii
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくロシアなどに分布する
本種より傘の直径が小さい
本種と異なり傘が帯黄褐色の繊維に覆われる空色~帯緑青色ではなく暗紫灰色
本種と異なり傘が円錐形から成熟すると扁平凸形になり窪みを生じるのではなく扁平凸形で浅く窪み、中丘を有することもある
本種より柄のサイズが小さい
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器がほとんどの場合棍棒形で時に倒棍棒形なのではなく類棍棒形
本種と異なり担子器が(1-3)4胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子が長い
本種より縁シスチジアが長い
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく円筒状屈曲形、類棍棒形、棍棒形で頂部が偽頭状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される