(仮訳)Melica unifloraから分離された新種のエンドファイトEpichloë scottiiEpichloë disjunctaの見つからなかった祖先である
Thünen, T. et al., 2022. Epichloë scottii sp. nov., a new endophyte isolated from Melica uniflora is the missing ancestor of Epichloë disjuncta. IMA fungus. Available at: https://imafungus.biomedcentral.com/articles/10.1186/s43008-022-00088-0 [Accessed February 23, 2022] 【R3-09266】2022/2/23投稿

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3行まとめ

ドイツにおいてコメガヤ属草本に子座を生じ、エンドファイトとしても分離された菌を検討し、Epichloë scottiiとして新種記載し、ゲノム解析を行った。
本種は分生子形成細胞が短く、分生子が小型で、生長速度が中程度であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析および配列比較から、本種が属内で初期に分岐した種であり、知られていなかったE. disjunctaの祖先種であることが示唆された。
Germany, Bad Harzburg, ‘Butterberggelände’ nature reserve

(新種)

Epichloë scottii T. Thünen, Y. Becker, M.P. Cox & S. Ashrafi
語源…Barry Scott氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Epichloë disjuncta
同じイネ科植物を宿主とする
PDA培地での生長速度が中程度である
tubB+tefAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコメガヤ属ではなくHordelymus属植物などを宿主とする
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が卵状~楕円形ではなく三日月形~腎臓形でしばしば基部に嘴状突起状のバルジを有する
tubB+tefAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Epichloë sylvatica subsp. pollinensis
同じイネ科植物を宿主とする
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子の形態が類似している
tubB+tefAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコメガヤ属ではなくHordelymus属植物などを宿主とする
tubB+tefAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される