(仮訳)新たにエンドウの病原菌として認識されたうどんこ病菌、Erysiphe trifolii
Attanayake, RN. et al., 2010. Erysiphe trifolii – a newly recognized powdery mildew pathogen of pea. Plant Pathology. … Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3059.2010.02306.x/full [Accessed April 16, 2016].
【R3-02839】2016/04/16投稿

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3行まとめ

米国、太平洋岸北西部において温室および畑地のエンドウに感染したうどんこ病菌の多様性を調査した。
形態形質および分子系統解析の結果を基に2群を認め、片方をErysiphe pisi、もう片方をE. trifoliiと同定した。
2つの異なる病原菌が存在することが示されたが、後者は従来エンドウの病原菌として知られていなかった。

(その他掲載種)

Erysiphe trifolii Grev.
※エンドウを本種の新宿主として報告した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Erysiphe pisi var. cruchetiana
同じマメ科植物を宿主とする
閉子嚢殻の付属糸が分枝する
本種と異なりエンドウが宿主として知られていない
本種より閉子嚢殻の付属糸が短い
本種と異なり閉子嚢殻の付属糸がニ叉分岐し屈曲するのではなく不規則に分枝する
Erysiphe diffusa
同じマメ科植物を宿主とする
閉子嚢殻の付属糸が盛んに二叉分岐する
本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が屈曲するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Erysiphe baeumleri
同じ種複合体に含まれるとされる
日本に分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じグループIIに含まれる)
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される