2015年8月9日 (仮訳)暗色の子実体のヨーロッパ産シロソウメンタケ属菌:形態および分子の研究 Kautmanová, I. et al., 2012. European species of Clavaria (Agaricales, Agaricomycetes) with dark basidiomata – a morphological and molecular study. Persoonia: Molecular …. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3589790/ [Accessed August 9, 2015]. 【R3-02086】2015/08/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヨーロッパ産の暗色の子実体を有するシロソウメンタケ属菌を対象に、形態学的検討および分子系統解析を行った。 4グループと7種が形態と分子の両方のデータから支持された一方、クランプの有無に基づく従来の亜属レベルの分類群は多系統群を形成した。 北米産の種との比較により、C. asperulisporaなど3種が大西洋をまたいで分布することが示唆された。 (その他掲載種) Clavaria asperulispora G.F. Atk. ※C. neonigritaが本種のシノニムである可能性を示した。 【よく似た種との区別】 Clavaria atrofusca 子実体が分枝しない 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子表面が疣状 担子胞子が厚壁 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じasperulisporaクレード”に含まれる) 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Clavaria atrofusca Velen. 【よく似た種との区別】 Clavaria greletii 担子胞子が球形に近い nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じasperulisporaクレードに含まれる) 本種と異なり担子器の基部にクランプを伴う 本種より担子胞子のQ値が小さい nrLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria asperulispora 子実体が分枝しない 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子表面が疣状 担子胞子が厚壁 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じasperulisporaクレード”に含まれる) 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Clavaria atroumbrina Corner 【よく似た種との区別】 Clavaria pullei ヨーロッパに分布する 子実体が暗色 子実体が分枝しない 子実体に弾性を有する 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子表面が平滑 担子胞子が薄壁 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じpulleiクレード”に含まれる) 本種より担子胞子のQ値が小さい Slovakia, Západné Tatry Mts, Zuberec village, Mačie diery Nature Reserve (その他掲載種) Clavaria fumosa Pers. サヤナギナタタケ ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Clavaria fuscoferruginea ヨーロッパに分布する 子実体が密に集まって生じる 子実体が暗色 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子表面が平滑 担子胞子が薄壁 本種と異なり子実体が淡色、ベージュ色。帯褐色、灰褐色で稀に紫色を帯びるのではなく煙草色~帯赤褐色で乾燥するとより暗色の帯黒褐色となる nrLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(fumosaクレードではなくpulleiクレードに含まれる) (その他掲載種) Clavaria cf. fuscoferruginea Leathers 【よく似た種との区別】 Clavaria fumosa(サヤナギナタタケ) ヨーロッパに分布する 子実体が密に集まって生じる 子実体が暗色 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子表面が平滑 担子胞子が薄壁 本種と異なり子実体が煙草色~帯赤褐色で乾燥するとより暗色の帯黒褐色となるのではなく淡色、ベージュ色。帯褐色、灰褐色で稀に紫色を帯びる nrLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(pulleiクレードではなくfumosaクレードに含まれる) (その他掲載種) Clavaria greletii Boud. 【よく似た種との区別】 Clavaria atrofusca 担子胞子が球形に近い nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じasperulisporaクレードに含まれる) 本種と異なり担子器の基部にクランプを欠く 本種より担子胞子のQ値が大きい nrLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clavaria avellaneonigrescens(クロセンコウタケ) 子実体が暗色 担子器にクランプを伴う 本種より担子胞子のサイズが小さい France, Loiret, Estouy, ‘les Vaux’ (その他掲載種) Clavaria pullei Donk ※本種のネオタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Clavaria atroumbrina ヨーロッパに分布する 子実体が暗色 子実体が分枝しない 子実体に弾性を有する 担子器の基部にクランプを欠く 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子表面が平滑 担子胞子が薄壁 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じpulleiクレード”に含まれる) 本種より担子胞子のQ値が大きい