(仮訳)中国産の新種、Exidia qinghaiensis
Wang, S-R. & Thorn, G. 2021. Exidia qinghaiensis, a new species from China. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/62/3/62_MYC533/_pdf [Accessed June 11, 2021] 【R3-08496】2021/6/11投稿

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3行まとめ

中国青海省においてカバノキ属の落枝に生じた菌を検討し、Exidia qinghaiensisとして新種記載した。
本種は子実体が帯黄褐色のクッション形から不規則に裂けた形状で、担子胞子が無色ソーセージ形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でE. thuretianaと姉妹群を形成した。
中国青海省海北チベット族自治州門源回族自治県仙米林場

(新種)

Exidia qinghaiensis S.R. Wang & Thorn
語源…青海産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Exidia thuretiana
アジアに分布する
広葉樹に生じる
担子胞子の形状が類似している
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりロシア、フィンランドにおける分布が知られている
本種と異なりブナ属、スグリ属、ニレ属樹木から知られている
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exidia saccharina
枯枝に生じる
子実体の色が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する
本種と異なりカバノキ属樹木ではなく針葉樹などに生じる
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exidia repanda
アジアに分布する
同じカバノキ属樹木に生じる
肉眼的形態が類似している
担子胞子のサイズが類似している
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本(、フランス?)などに分布する
本種と異なりハンノキ属、トネリコ属、サクラ属、シナノキ属樹木から知られている
ITS+nrLSU+RPB2+Tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される