(仮訳)米国南部においてブルーベリーの葉および果実に斑点を生じる新種Exobasidium maculosum、およびそのブルーベリーとクランベリーを宿主とする他のExobasidium属菌との関係
Brewer, MT. et al., 2014. Exobasidium maculosum, a new species causing leaf and fruit spots on blueberry in the southeastern USA and its relationship with other Exobasidium spp. parasitic to blueberry and cranberry. Mycologia. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/13-202 [Accessed July 10, 2017].
【R3-04193】2017/07/10投稿

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3行まとめ

米国南部においてブルーベリーの葉および果実の斑点病を引き起こす病原菌を検討し、Exobasidium maculosumとして新種記載した。
Vaccinum virgatumV. corymbosum、および種間雑種を宿主とする本種は、他のブルーベリー・クランベリー類を宿主とする既知のExobasidium属菌とは形態的にも系統的にも異なることが示された。
また、メーン州およびカナダのノバスコシア州においてV. angustifoliumの葉に斑点を生じた菌が別種であるかどうかは、さらなる解析が必要だとした。
USA, Georgia, Bacon County, commercial planting of blueberry in Alma

(新種)

Exobasidium maculosum M.T. Brewer
語源…斑点の(宿主組織上で斑点状に生長することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Exobasidium rostrupi
米国に分布する
同じスノキ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダなどにおける分布が知られている
本種と異なりブルーベリー類ではなくクランベリー類などを宿主とする
本種と異なり宿主に”red leaf spot”を生じる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exobasidium perenne
同じスノキ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダなどにおける分布が知られている
本種と異なりブルーベリー類ではなくクランベリー類などを宿主とする
本種と異なり宿主の葉および果実に斑点を生じるのではなく”red shoot disease”を引き起こす
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Exobasidium vaccinii
同じスノキ属植物を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりVaccinum virgatumV. corymbosum、および種間雑種ではなくV. vitis-idaeaなどを宿主とする
本種と異なり宿主の葉および果実に斑点を生じるのではなく葉にゴールを生じたり、シュート先端や花芽に斑点またはゴールを生じたりする
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される