(仮訳)スペイン、ガリシア州産の新種Fayodia gallaecicoloniana
Blanco-Dios, JB. 2021. Fayodia gallaecicoloniana sp. nov. (Agaricales, Basidiomycota), from Galicia, Spain. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://creamjournal.org/pdf/CREAM_11_1_4.pdf [Accessed March 4, 2021] 【R3-08197】2021/3/4投稿

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3行まとめ

スペイン、ガリシア州においてマツ針葉のリター上に生じた菌を検討し、Fayodia gallaecicolonianaとして新種記載した。
本種は苦味とキュウリ/クマリン臭があり、担子器が4胞子性、担子胞子が楕円形であることなどで特徴づけられた。
全世界のFayodia属菌の検索表を掲載した。
Spain, Pontevedra, Pontevedra, Lourizán

(新種)

Fayodia gallaecicoloniana Blanco-Dios
語源…ガリシア出身のアメリカ大陸の発見者、Cristóbal Colón(コロンブス)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fayodia albidula
担子器が4胞子性
本種と異なりスペインではなくアメリカなどに分布する
本種異なりマツ属ではなくSloanea属植物などに生じる
本種と異なり針葉リターではなく腐朽枝などに生じる
本種と異なり傘が白色
本種と異なり柄が白色
本種と異なり味が無味である
本種と異なり臭いが無臭である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形で稀に長楕円形なのではなく倒卵状~広楕円形
本種と異なり担子胞子がアミロイド(エピスポア)および偽アミロイド(ペリスポア)ではなく非アミロイド
本種と異なり縁シスチジアが僅かに棍棒形~類円筒形で頂部が鈍頭
Fayodia deusta
担子器が4胞子性
本種と異なりスペインではなくアメリカなどに分布する
本種と異なり針葉リターではなく焼けた幹などに生じる
本種と異なり襞が灰色
本種と異なり柄が暗褐色
本種と異なり味がなめらか
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が楕円形で稀に長楕円形なのではなく扁桃形~円筒形
本種と異なり縁シスチジアが類円筒形
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
Fayodia tenuisperma
担子器が4胞子性
本種と異なりスペインではなくアメリカなどに分布する
本種と異なり針葉リターではなく材などに生じる
本種と異なり子実体が叢生する
本種と異なり傘が暗灰色
本種と異なり襞が帯灰色
本種と異なり柄が暗灰色
本種と異なり特別な味を欠く
本種と異なり特別な臭いを欠く
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が楕円形で稀に長楕円形なのではなく長楕円形
本種と異なり縁シスチジアが類錐形~類アンプル形
本種と異なり柄シスチジアが類錐形~類アンプル形
Fayodia tetrasphaerigera
担子器が4胞子性
本種と異なりスペインではなくアメリカなどに分布する
本種と異なり傘が灰色
本種と異なり襞が灰色
本種と異なり柄が帯灰色
本種と異なり味が無味である
本種と異なり臭いが無臭である
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が楕円形で稀に長楕円形なのではなく球形または僅かに楕円形
本種と異なり側シスチジアが棍棒形または棍棒状便腹形および微突形
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形または棍棒状便腹形および微突形
Fayodia granulospora
担子器が4胞子性
本種と異なりスペインではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりマツ林ではなく芝生などに生じる
本種と異なり傘が鐘形
本種と異なり襞が淡灰色
本種と異なり襞に蝋白色の被覆を伴う
本種と異なり特別な味を欠く
本種と異なり不快臭がある
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形で稀に長楕円形なのではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり担子胞子がアミロイド(エピスポア)および偽アミロイド(ペリスポア)ではなく非アミロイドまたは非常に弱いアミロイド