2022年4月24日 （仮訳）明瞭な粉子器を有するヨーロッパ産の新種、Fellhanera gyrophorica Serusiaux, E. et al., 2001. Fellhanera gyrophorica, a new European species with conspicuous pycnidia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/fellhanera-gyrophorica-a-new-european-species-with-conspicuous-pycnidia/79031FEBC4E4CC596D6550B4511FF1F7 [Accessed April 24, 2022] 【R3-09445】2022/4/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ヨーロッパの6ヶ国で採集された不稔の樹皮生地衣の一種を検討し、Fellhanera gyrophoricaとして新種記載した。 本種は明瞭かつ無柄または僅かに有柄の粉子器を有し、その外壁にジロホール酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種は暫定的にFellhanera属に含められたが、Byssolomaなどへの転属を要する可能性もあった。 Austria, Steiermark, Oststeirisches Hiigelland, Bezirk Feldbach, Gleichenberger Kogel, Steinbruch W des Kogels und nordliche Abhange （新種） Fellhanera gyrophorica Sérusiaux, Coppins, Diederich & Scheidegger 語源…ジロホール（酸）の 【よく似た種との区別】 Micarea pycnidiophora 粉子器がC陽性 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種より海洋性の分布を示す 本種より粉子が長い 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく桿形 本種より共生藻の細胞のサイズが小さい Micarea stipitata 本種より顕著な海洋性の分布を示す 本種と異なり粉子器柄がしばしば分枝する 本種と異なり粉子器がC陽性ではなくC陰性 本種より粉子のサイズが大きい Bacidia cameoglauca ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 本種と異なり通常岩上生である 本種と異なり地衣体がUV陽性 本種より粉子器のサイズが大きい 本種と異なり粉子器に白色粉霜を伴う 本種より粉子が長い 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく長楕円形で典型的には中位が狭窄する 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を含む 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Bacidia viridifarinosa ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 本種と異なり岩上生のこともある 本種と異なり地衣体表面が粉質 本種と異なり粉芽を有する 本種より粉子器のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Bacidia trachona ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 粉子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり通常岩上生である 本種と異なり地衣体がPD+赤色 本種と異なり粉子器が暗灰色～帯青黒色 本種と異なり粉子器がK+紫色 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく桿状 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Catillaria albida ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 本種と異なり粉子器が白色 本種と異なり粉子器に典型的には粉霜を伴う 本種と異なり粉子器が無柄または僅かに有柄なのではなく短い柄を有する 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく楕円形または桿状 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Fellhanera ochracea ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 粉子が倒洋梨形 本種と異なり粉子器が典型的には橙褐色 本種より粉子が僅かに長い 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Fellhaneropsis vezdae ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 本種より地衣体が薄い 本種より地衣体表面が平滑である 本種と異なり粉子器が帯桃褐色 本種より粉子が長い 本種より粉子の幅が狭い 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく糸状 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Lecidea doliiformis ヨーロッパに分布する 樹皮生地衣である 形態的に類似している（混同のおそれがある） 粉子器が明瞭である 本種と異なり粉子器が灰褐色～暗灰色 本種と異なり粉子器がN+帯赤褐色で孔口周囲にN+赤色の緑色色素がある 本種と異なり粉子器がK陰性で孔口周囲にK陽性の緑色色素がある 本種より粉子のサイズが大きい 本種と異なり粉子が典型的には倒洋梨形で稀に楕円形または両棍棒形なのではなく長楕円形 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く