2022年2月13日 (仮訳)中国、チベット産の新種Filsoniana lhasanensis Wen, X-M., Shahidin, H. & Abbas, A. 2019. Filsoniana lhasanensis sp. nov. from Tibet, China. Mycotaxon. Avaialble at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2020/00000134/00000004/art00011 [Accessed February 13, 2022] 【R3-09236】2022/2/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国チベット自治区の半乾燥地域で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Filsoniana lhasanensisとして新種記載した。 本種は地衣体の発達が乏しいかまたはそれを欠き、子器が橙色~濃橙色、側糸が盛んに分枝吻合することなどで特徴づけられた。 本種と類似種との形質比較表を作成した。 中国チベット自治区ラサ市メルド・グンカル県日多郷 (新種) Filsoniana lhasanensis X.M. Wen, Shahidin & A. Abbas 語源…ラサ産の 【よく似た種との区別】 Filsoniana australiensis 岩上生地衣である 子器がレカノラ型~ゼオリン型 子嚢胞子の隔壁の幅の範囲が重なる 側糸の幅が広い 皮層が異形菌糸組織からなる ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり地衣体が発達に乏しいのではなく良好に発達する 本種と異なり地衣体が橙色~濃い橙色ではなく鈍桃色~汚い帯褐桃色 本種と異なり地衣体が小区画状ではなくプラコディオイドである 本種と異なり子器が散在するか稀 本種と異なり子器盤が黄橙色~シグナルオレンジではなく帯赤橙色 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり側糸が分枝するのではなく分枝しない ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Filsoniana rexfilsonii 岩上生地衣である 側糸の幅が広い 皮層が異形菌糸組織からなる ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり地衣体が発達に乏しいのではなく良好に発達する 本種と異なり地衣体が橙色~濃い橙色ではなく帯褐橙色 本種と異なり地衣体が小区画状ではなく鱗片状である 本種と異なり子器がレカノラ型~ゼオリン型ではなくゼオリン型 本種と異なり子器が散在するか稀 本種と異なり子器盤が黄橙色~シグナルオレンジではなく暗橙色 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が狭い ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xanthocarpia ferrarii アジアに分布する 岩上生地衣である 地衣体が発達しないかそれを欠く 本種と異なりXanthorioideae亜科に含まれる 本種と異なり中国ではなくヨーロッパ~中央アジアなどに分布する 本種と異なり子器がレカノラ型~ゼオリン型ではなくゼオリン型~ビアトラ型 本種と異なり地衣体が橙色~濃い橙色ではなく淡灰色 本種と異なり子器盤が黄橙色~シグナルオレンジではなく橙色~暗橙色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が狭い 本種と異なり側糸が分枝するのではなく分枝するかまたは分枝しない 本種と異なり果殻が良好に発達する 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が狭い Thelliana pseudokiamae 岩上生地衣である ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり地衣体が橙色~濃い橙色ではなく帯褐黄色 本種と異なり子器がレカノラ型~ゼオリン型ではなくビアトラ型 本種と異なり子器盤が黄橙色~シグナルオレンジではなく帯赤橙色 ITS+nrLSU+ntSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される