(仮訳)インド新産属、Cryptomarasmius
Dutta, AK. & Acharya, K. 2018. First record of fungus Cryptomarasmius T.S. Jenkinson & Desjardin (Physalacriaceae: Agaricales: Basidiomycota) from India. Journal of Threatened Taxa. Available at: http://threatenedtaxa.org/index.php/JoTT/article/view/3704 [Accessed October 29, 2018] 【R3-05626】2018/10/29投稿

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3行まとめ

インド、西ベンガル州からCryptomarasmius exustoidesをインド新産種として報告した。
本種はこれまでニュージーランドおよびハワイから知られており、インド産の初のCryptomarasmius属菌となった。
記載文、生態写真などを掲載し、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析を実施した。

(アジア、インド新産種)

Cryptomarasmius exustoides (Desjardin & E. Horak) T.S. Jenkinson & Desjardin
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cryptomarasmius micraster
ニュージーランドに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカ、マレーなどにおける分布が知られている
本種と異なり傘がさび褐色~淡煙褐色で中央部が暗色
本種より襞の枚数が多い
本種と異なり襞の間隔が疎ではなくやや疎
本種と異なり襞の縁部が淡さび褐色~淡褐色
本種より柄がずっと長い
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型または紡錘状の2型ではなくRotalis
本種より縁シスチジアのサイズがかなり大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cryptomarasmius crescentiae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりニュージーランド、ハワイ、インドではなくキューバ、南米、パプアニューギニア、ロシアなどに分布する
本種と異なり傘が黄褐色で中央部が濃黄褐色
本種より襞の枚数が多い
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子胞子が長楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Marasmius exustus
本種と異なりニュージーランド、ハワイ、インドではなく日本などに分布する
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり傘スクレロシスチジアを欠く
Cryptomarasmius minutus
本種より担子胞子のサイズがかなり小さい
本種と異なり側シスチジアを有する
本種と異なり傘レプトシスチジアを有する