(仮訳)北欧新産のInocybe melleiconicaI. pararubens、およびスカンジナビア山脈の高山帯に産した1新変種
Vauras, J. & Larsson, E. 2020. First records of Inocybe melleiconica and I. pararubens for Northern Europe with a new variety from the alpine zone of the Scandinavian mountains. Karstenia. Available at: https://gup.ub.gu.se/file/208241 [Accessed February 16, 2021] 【R3-08149】2021/2/16投稿

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3行まとめ

スウェーデンからInocybe melleiconicaを北欧新産種として報告した。
また、新変種I. pararubens var. padjelantaeをスウェーデンおよびカナダから記載し、その基本種をスウェーデン新産種として報告した。
I. castaneicolorI. pararubensのシノニムとした。
Sweden, Lule lappmark, Jokkmokk, Padjelanta National Park, NE side of Sårjåsjávrre, SW slope of Sårjåsthjåhkkå

(新変種)

Inocybe pararubens var. padjelantae E. Larss. & Vauras
語源…パドイェランタ(国立公園)の
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【よく似た種との区別】
Inocybe pararubens
スウェーデン分布する
本変種と異なりフランス、イタリアにおける分布が知られている
本変種と異なりヤナギ属ではなくブナ属、コナラ属、シナノキ属植物などの樹下に生じる
本変種と異なり柄基部が縁取りのある塊茎状
本変種より担子胞子の幅が狭い
本変種より担子胞子のQ値がずっと大きい
本変種より側シスチジアの平均サイズが小さい
Inocybe leiocephala(キヌハダクロトマヤタケ)
高山帯に分布する
肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある)
本変種より担子胞子のサイズが小さい
本変種より側シスチジアのサイズが小さい
本変種と異なり側シスチジア頂部に多数の小さな結晶を伴う

(北欧、スウェーデン新産種)

Inocybe melleiconica Grund & D.E. Stuntz
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【よく似た種との区別】
Inocybe ochroalba
北欧に分布する
高山帯に発生することがある
形態的に類似している(本種の淡い子実体が誤同定されるおそれがある)
本種より子実体が淡色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種よりシスチジアが短い
本種と異なりシスチジアがほぼ類球形~棍棒形

(スウェーデン新産種)

Inocybe pararubens Carteret & Reumaux
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【よく似た種との区別】
Inocybe pararubens var. padjelantae
スウェーデンに分布する
本種と異なりフランス、イタリアにおける分布が知られていない
本種と異なりブナ属、コナラ属、シナノキ属などではなくヤナギ属植物の樹下に生じる
本種と異なり柄基部が縁取りのある塊茎状でない
本種より担子胞子の幅が広い
本種より担子胞子のQ値がずっと小さい
本種より側シスチジアの平均サイズが大きい