(仮訳)アンブロシア菌の有性世代の初報告:養菌性キクイムシAnisandrus maicheと関係を持つ新種、Ambrosiella cleistominuta
Mayers, CG., Harrington, TC. & Ranger, CM., 2017. First report of a sexual state in an ambrosia fungus: Ambrosiella cleistominuta sp. nov. associated with the ambrosia beetle Anisandrus maiche. Botany. Available at: http://www.nrcresearchpress.com/doi/10.1139/cjb-2016-0297 [Accessed February 4, 2018].
【R3-04822】2018/2/4投稿

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3行まとめ

米国オハイオ州においてAnisandrus maicheの菌嚢および坑道から分離された菌を検討し、Ambrosiella cleistominutaとして新種記載した。
本種は子嚢果を坑道および培養下で形成し、養菌性キクイムシとの共生菌としてテレオモルフが見出された最初の例となった。
本種は子嚢胞子が比較的大型であり、アレウロ型分生子およびフィアロ型分生子を形成し、ホモタリックであることなどで特徴づけられた。
USA, Ohio, Wayne County, near Barnard Rd

(新種)

Ambrosiella cleistominuta C. Mayers & T.C. Harr.
語源…微小な閉子嚢殻の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ambrosiella hartigii
同じAnisandrus属昆虫を宿主とする
分生子柄の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりAnisandrus maicheではなくA. disparを宿主とする
本種と異なりテレオモルフが知られていない
本種よりコロニーが明色
本種と異なりコロニー表面が白色チョーク状になることがある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ambrosiella batrae
分生子柄の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりテレオモルフが知られていない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される