(仮訳)韓国におけるトネリコ立ち枯れ病の病原菌、Hymenoscyphus fraxineusの初報告
Han, J-G. et al. 2014. First Report of the Ash Dieback Pathogen Hymenoscyphus fraxineus in Korea. …. Available at: http://synapse.koreamed.org/Synapse/Data/PDFData/0184MB/mb-42-391.pdf [Accessed January 31, 2015].
【R3-01517】2015/02/01投稿

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3行まとめ

ヨーロッパでトネリコに甚大な被害を及ぼしているHymenoscyphus fraxineusを韓国から初めて報告した。
他のHymenoscyphus属菌との形態学的比較を行ったほか、ITS領域の塩基配列を日本および中国産のものと比較して同定した。
Fraxinus rhynchophylla(新規宿主)およびヤチダモ (Fraxinus mandshurica) が宿主として確認されたが、病徴は見出されなかった。

(韓国新産種)

Hymenoscyphus fraxineus (T. Kowalski) Baral, Queloz & Hosoya
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【よく似た種との区別】
Hymenoscyphus albidus
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢の基部に顕著な鉤形構造を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hymenoscyphus caudatus
葉に発生する
子実体が白色
子実体が有柄
子嚢胞子がscutula型である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢盤のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hymenoscyphus ginkgonis
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の形状が類似している
本種と異なりトネリコ属ではなくイチョウの葉に特異性を有する
本種と異なり側糸に濃紫色の色素を含む
Hymenoscyphus albidoides
腐朽葉に発生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトネリコ属ではなくニガキを宿主とする
本種と異なり子実体の外被が平行な1-3層からなる
本種と異なり柄の基部の組織に立方体状の結晶を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される