(仮訳)仏領ギアナ産の未記載種、Fomitiporia expansa
Amalfi, M. et al., 2014. Fomitiporia expansa, an undescribed species from French Guiana. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss1.2014.73 [Accessed May 15, 2014].
【R3-00715】2014/05/16投稿

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3行まとめ

仏領ギアナの熱帯雨林で採集された木材腐朽菌を、Fomitiporia expansaとして新種記載した。
本種は1m以上も平らに広がる子実体を形成し、孔口面が灰色系の様々な色合いで、平均6.0×5.5 μmの担子胞子を持つことなどで特徴づけられた。
本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析で、新熱帯に分布し、背着生の子実体を形成する種が含まれるF. langloisiiの系統に属した。
French Guiana, Maripasoula, rainforest along Marouini river valley, CNRS “inselberg” research plots, Nouragues Natural Reserve

(新種)

Fomitiporia expansa Decock & Amalfi
語源…広がった(子実体の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fomitiporia maxonii
新熱帯に分布する
背着生の子実体を形成する
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じF. langloisii系統に含まれる)
本種と異なり仏領ギアナの熱帯雨林で発見されていない
本種より孔口面がずっと濃色で、灰色系ではなく褐色~暗褐色
本種より孔口のサイズが小さい
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitiporia neotropica
仏領ギアナにおいて同所的に分布する
背着生の子実体を形成する
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じF. langloisii系統に含まれる)
本種と異なり大きな立ったままの枯れ木の幹ではなく、直径10 cm未満の落枝に発生する傾向がある
本種より子実体のサイズがずっと小さい
本種と異なり孔口面が灰色系ではなく顕著な褐色
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり子実層に剛毛を持つ
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitiporia langloisii
新熱帯に分布する
背着生の子実体を形成する
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じF. langloisii系統に含まれる)
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitiporia dryophila
新熱帯に分布する
背着生の子実体を形成する
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じF. langloisii系統に含まれる)
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitiporia sonorae
新熱帯に分布する
背着生の子実体を形成する
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じF. langloisii系統に含まれる)
ITS+LSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される