(仮訳)Fomitopsis属およびRhodofomes属の遺伝学的検討に基づく新種Fomitopsis incarnatusの記載
Kim, K-M., Lee, J-S. & Jung, H-S., 2007. Fomitopsis incarnatus sp. nov. based on generic evaluation of Fomitopsis and Rhodofomes. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15572536.2007.11832515 [Accessed April 14, 2018].
【R3-05035】2018/4/15投稿

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3行まとめ

韓国江原道で採集された多孔菌の一種を検討し、Fomitopsis incarnatusとして新種記載した。
本種は森林においてトネリコ属およびマツ属植物の材に生じていた。
本種は孔口面が帯桃白色であり、孔口のサイズおよび形状、担子器が2胞子性である点などで同属他種と区別された。
韓国江原道雉岳

(新種)

Fomitopsis incarnatus K.M. Kim, J.S. Lee & H.S. Jung
語源…肉色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fomitopsis rosea(ニクアミタケ)
同じマツ科植物を宿主とする
担子器のサイズがほぼ同一
担子器の形状がほぼ同一
生殖菌糸の幅が類似している
結合菌糸の幅が類似している
ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なり韓国ではなくスロベニア、トルコなどに分布する
本種と異なりトネリコ属およびマツ属ではなくトウヒ属植物などを宿主とする
本種と異なり孔口面が帯桃白色でない
本種より孔口のサイズが明らかに大きい
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が通常屈曲する傾向を有するのではなく直線状
本種より骨格菌糸の幅が広い
ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitopsis cajanderi(ケニクアミタケ)
同じマツ科植物を宿主とする
担子器のサイズがほぼ同一
担子器の形状がほぼ同一
生殖菌糸の幅が類似している
結合菌糸の幅が類似している
ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードAに含まれる)
本種と異なり韓国ではなくロシア、米国、カナダなどに分布する
本種と異なりトネリコ属およびマツ属ではなくトウヒ属植物などを宿主とする
本種と異なり孔口面が帯桃白色でない
本種より孔口のサイズが明らかに大きい
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子が僅かに長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種ほど担子胞子の形状が細長くない
本種より骨格菌糸の幅が広い
ITS、RPB2、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される