(仮訳)イラン新産のレプラゴケ属地衣4種、およびイラン産全種の検索表
Kazemi, SS. et al., 2020. Four new Lepraria species for Iran, with a key to all Iranian species. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2020/00000135/00000002/art00002 [Accessed July 28, 2020] 【R3-07542】2020/7/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イラン、ゴレスターン州の落葉樹林から4種のレプラゴケ属地衣をイラン新産種として報告した。
Lepraria eburneaL. ecorticataL. jackii、およびL. leuckertianaを掲載した。
また、イラン産の本属菌全種の検索表を作成した。

(イラン新産種)

Lepraria eburnea J.R. Laundon
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria nivalis
イランに分布する
コケ上に発生する
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
本種と異なり樹皮上ではなく石灰岩上のコケに生じる
本種と異なり地衣体表面が小粒状ではなく粉状
本種より粉芽のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含まない
Lepraria finkii
イランに分布する
地衣体表面が小粒状
髄層が厚い
髄層が白色
本種と異なり地衣成分としてアトラノリン、スチクチン酸、およびゼオリンを含む
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含まない

(イラン新産種)

Lepraria ecorticata (J.R. Laundon) Kukwa
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria leuckertiana
イランに分布する
地衣体が粉質
地衣体表面が粉状
地衣成分としてウスニン酸およびゼオリンを含む
本種と異なり縁部に裂片を有する
本種と異なり粉芽が互いにはっきりと分離するのではなく高度に癒合する
本種と異なり髄層が薄いかそれを欠くのではなく厚い

(イラン新産種)

Lepraria jackii Tønsberg
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria caesioalba
イランに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
Kに対する呈色反応が類似している
Pに対する呈色反応が類似している
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり地衣体表面が粉状ではなく小粒状
本種と異なり裂片を完全に欠く
本種より粉芽のサイズが大きい
Lepraria rigidula
イランに分布する
地衣体が粉質
地衣体表面が粉状
本種と異なり粉芽が小型ではなく大型
本種と異なり”projecting hyphae”を有する

(イラン新産種)

Lepraria leuckertiana (Zedda) L. Saag
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepraria vouauxii(キマダラレプラゴケ)
イランに分布する
地衣体表面が粉状
本種とスポットテストの結果が異なる
本種と異なり地衣成分としてパンナリン酸を含む
Lepraria ecorticata
イランに分布する
地衣体が粉質
地衣体表面が粉状
地衣成分としてウスニン酸およびゼオリンを含む
本種と異なり縁部に裂片を欠く
本種と異なり粉芽が高度に癒合するのではなく互いにはっきりと分離する
本種と異なり髄層が厚いのではなく薄いかそれを欠く