(仮訳)インド産Diorygma属地衣の4新種
Sharma, B. & Khadilkar, P. 2012. Four new species of Diorygma from India. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000119/00000001/art00002 [Accessed May 12, 2019] 【R3-06212】2019/5/12投稿

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3行まとめ

インドからDiorygma agumbenseD. dandelienseD. karnatakense、およびD. rupicolaの4新種を記載した。
3種はカルナータカ州において樹皮に生じ、1種はメーガーラヤ州において岩上に生じていた。
本属の検索表を掲載した。
Karnataka, Hebri, Agumbe-Udipi road

(新種)

Diorygma agumbense B.O. Sharma & Khadilkar
語源…Agumbe産の
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【よく似た種との区別】
Diorygma pruinosum
インドに分布する
樹皮生地衣である
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
子嚢胞子が石垣状
本種と異なり地衣体が淡い帯緑灰色ではなく帯白緑色
本種と異なり子器が淡い帯緑灰色ではなく帯白緑色
本種より子器の最大長が長い
本種と異なり子器がリレラ状ではなく円形、卵形で短く屈曲する
本種と異なり子器盤に白色の粉霜を伴うという特徴を欠く
本種と異なり果殻が”convergent”ではなく”divergent”である
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく単胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてクリプトスチクチン酸およびスチクチン酸を欠く
Diorygma africanum
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
本種と異なり果殻が”convergent”ではなく顕著な”divergent”である
本種と異なり子嚢が8胞子性でない
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を欠く
Diorygma hololeucum
地衣成分としてプロトセトラル酸を含む
本種と異なり果殻が”convergent”ではなく顕著な”divergent”である
本種と異なり子嚢が8胞子性でない
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を欠く
Diorygma erythrellum
子嚢が8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
Diorygma minisporum
子嚢が8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁を有する
本種と異なり地衣成分を欠く
India, Karnataka, Dandeli forest

(新種)

Diorygma dandeliense B.O. Sharma & Khadilkar
語源…Dandeli産の
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【よく似た種との区別】
Diorygma longilirellatum
インドに分布する
樹皮生地衣である
子器盤が隠れる
子嚢が単胞子性
子嚢胞子が石垣状
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣体が帯緑灰色で赤色を帯びるのではなく淡い帯緑灰色
本種と異なり子器盤を白色の粉霜が覆う
本種と異なり果殻が”convergent”~”divergent”ではなく”convergent”
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり地衣成分としてサラジン酸を含む
Diorygma dealbatum
インドに分布する
樹皮生地衣である
形態的に類似している
地衣成分が類似している
本種と異なり子器盤が隠れるのではなく露出する
本種と異なり果殻が”convergent”~”divergent”ではなく”divergent”
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Diorygma megasporum
インドに分布する
樹皮生地衣である
形態的に類似している
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子嚢が単胞子性ではなく2-6胞子性
本種と異なり地衣成分としてサラジン酸を含まない
Diorygma excipuloconvergentum
インドに分布する
形態的に非常に類似している
地衣成分が非常に類似している
本種よりリレラが長い
本種と異なり果殻に顕著な線状痕を生じる
本種と異なり子嚢が単胞子性でない
本種より子嚢胞子が長い
Diorygma albocinerascens
インドに分布する
樹皮生地衣である
形態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
地衣成分が非常に類似している
本種よりリレラが長い
本種と異なり果殻に顕著な線状痕を生じる
本種と異なり子嚢が単胞子性ではなく1-2胞子性
India, Karnataka, Dandeli forest

(新種)

Diorygma karnatakense B.O. Sharma & Khadilkar
語源…カルナータカ産の
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【よく似た種との区別】
Diorygma albocinerascens
インドに分布する
樹皮生地衣である
子器が埋生する
子器盤が隠れる
子器盤の幅が狭い
果殻が”convergent”である
地衣成分としてノルスチクチン酸、サラジン酸を含む
本種と異なり地衣体が帯緑灰色ではなく帯白灰色
本種より子器が長い
本種と異なり子器が分枝しないのではなく分枝しないか樹状分岐する
本種と異なり子器盤が白色の粉霜に覆われるのではなく僅かに粉霜を伴う
本種と異なり果殻に顕著な線状痕を生じる
本種と異なり子嚢が1-4胞子性ではなく1-2胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてクリプトスチクチン酸、メチルスチクチン酸を含む
Diorygma salvadoriense
子嚢胞子が大型
地衣成分としてノルスチクチン酸およびサラジン酸を含む
本種と異なり果殻が橙褐色
本種と異なり果殻が”entire”である
本種と異なり果殻が顕著な”divergent”である
本種と異なり果殻の基部が炭化する
本種と異なり子嚢胞子の中央部と周縁部の細胞のサイズが同等でない
Diorygma reniforme
子嚢胞子が大型
地衣成分としてノルスチクチン酸およびサラジン酸を含む
本種と異なり果殻が橙褐色
本種と異なり果殻が”entire”である
本種と異なり果殻が顕著な”divergent”である
本種と異なり果殻の基部が炭化する
本種と異なり子嚢胞子の中央部と周縁部の細胞のサイズが同等でない
Diorygma rufopruinosum
子嚢胞子が大型
地衣成分としてノルスチクチン酸およびサラジン酸を含む
本種と異なり子嚢胞子の中央部と周縁部の細胞のサイズが同等でない
Diorygma excipuloconvergentum
インドに分布する
子嚢胞子が大型
地衣成分としてノルスチクチン酸およびサラジン酸を含む
本種と異なり果殻に顕著な線状痕を生じる
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
India, Meghalaya, Mawrong, on Cherrapunjee Road

(新種)

Diorygma rupicola B.O. Sharma & Makhija
語源…岩に生息する
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【よく似た種との区別】
Diorygma saxicola
インドに分布する
岩上生地衣である
子器が分枝しないか分枝する
子嚢胞子が石垣状
地衣成分としてコンスチクチン酸、スチクチン酸、ノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣体が灰褐色ではなく帯緑色~淡灰色
本種と異なり子器が灰褐色ではなく帯緑色~淡灰色
本種と異なり果殻が”convergent”ではなく”divergent”である
本種と異なり果殻が先端部で炭化するのではなく炭化しない
本種と異なり子嚢が1-2胞子性ではなく1-6胞子性
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり地衣成分としてクリプトスチクチン酸を含む
Diorygma hieroglyphicum
インドに分布する
形態的に非常に類似している
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である
本種と異なり果殻が”convergent”ではなく”divergent”である
本種と異なり子嚢胞子にゼラチン質の鞘を伴う
Diorygma albocinerascens
インドに分布する
果殻の形態が類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
地衣成分としてクリプトスチクチン酸、ノルスチクチン酸を含む
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である
本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い
本種と異なり地衣成分としてメチルスチクチン酸、サラジン酸を含む
Diorygma monophorum
果殻の形態が類似している
子嚢が1-2胞子性
子嚢胞子の幅が非常に広い
本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸、ヒポコンスチクチン酸、およびα-アセチルヒポコンスチクチン酸を含む