2021年10月7日 (仮訳)中国南西部産のHemileccinum属4新種 Li, M-X., Wu, G. & Yang, Z-L. 2021. Four New Species of Hemileccinum (Xerocomoideae, Boletaceae) from Southwestern China. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/10/823 [Accessed October 7, 2021] 【R3-08850】2021/10/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省からHemileccinum albidum、H. brevisporum、H. ferrugineipes、およびH. parvumの4新種を記載した。 これらの新種は亜熱帯林においてシイ属、コナラ属、マテバシイ属、クリ属などの樹下に発生していた。 全世界のHemileccinum属菌の検索表を掲載した。 中国雲南省景東イ族自治県哀牢山 (新種) Hemileccinum albidum Mei-Xiang Li, Zhu L. Yang & G. Wu 語源…白い(柄の色から) 【よく似た種との区別】 Hemileccinum brevisporum 中国に分布する 子実体のサイズが様々である 傘表面が類綿毛状 柄表面が不明瞭な小さな鱗片に覆われる 肉が黄色 肉が傷ついても変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が類白色でない 本種より担子胞子のサイズが小さい ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hemileccinum depilatum 子実体のサイズが類似している 傘の色が類似している 傘の形状が類似している ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国の亜熱帯域ではなくヨーロッパの温帯域や米国などに分布する 本種と異なりニレ属、クマシデ属樹木などと関係を持つ 本種と傘の色が異なる 本種と異なり傘表面が類綿毛状ではなく皺状または槌で打たれたようになる 本種と異なり傘表皮が球形および短円筒形の菌糸からなる 本種と傘表皮の末端細胞のサイズの範囲が異なる ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐海県 (新種) Hemileccinum brevisporum Mei-Xiang Li, Zhu L. Yang & G. Wu 語源…短い胞子の(担子胞子の長さから) 【よく似た種との区別】 Hemileccinum albidum 中国に分布する 子実体のサイズが様々である 傘表面が類綿毛状 柄表面が不明瞭な小さな鱗片に覆われる 肉が黄色 肉が傷ついても変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄が類白色 本種より担子胞子のサイズが大きい ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hemileccinum impolitum アジアに分布する 同じコナラ属樹木を宿主とする 子実体のサイズが様々である 傘表面が僅かに類綿毛状 柄表面が不明瞭な小さな鱗片に覆われる 肉が黄色 肉が傷ついても変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国の亜熱帯域ではなくヨーロッパの温帯域やタイ、米国などに分布する 本種と異なりブナ属樹木などが宿主として知られている 本種より柄がずっとがっしりとしている 本種より担子胞子のサイズが大きい ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省普洱市思茅区太陽河国家公園 (新種) Hemileccinum ferrugineipes Mei-Xiang Li, Zhu L. Yang & G. Wu 語源…さび色の柄の 【よく似た種との区別】 Hemileccinum subglabripes(キツブヤマイグチ) 子実体のサイズが様々である 肉が黄色 肉が傷ついても変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり柄がかなり長い 本種と異なり柄の形状が細長い 本種と異なり柄表面が鱗片状ではなくほぼ平滑 ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rugiboletus extremiorientalis(アカヤマドリ) 中国に分布する 傘表面が皺状 柄表面が密な鱗片で覆われる 本種と異なり柄表面の鱗片が帯赤色で僅かに密であるという特徴を欠く 本種と異なり傘表皮が菌糸状上皮でない Hemileccinum hortonii(シワチャヤマイグチ) 子実体のサイズが様々である 傘表面が皺状 柄表面が密な鱗片で覆われる 肉が黄色 肉が傷ついても変色しない nrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりブナ科樹木ではなく混交林において時に針葉樹の樹下に発生する 本種と異なり傘表面がきつく寄った皺状でない 本種ほど柄ががっしりとしていない nrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省文山チワン族ミャオ族自治州麻栗坡県 (新種) Hemileccinum parvum Mei-Xiang Li, Zhu L. Yang & G. Wu 語源…小さい(子実体のサイズから) 【よく似た種との区別】 Hemileccinum subglabripes(キツブヤマイグチ) 傘表面が僅かに皺状 柄の形状が細長い ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりブナ科ではなく時にトウヒ属樹木と関係を持つ 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄表面がほぼ平滑であり、淡色で見過ごされやすい糠状の小粒に覆われる 本種と異なり肉が傷つくと非常に緩やかに青変するのではなく変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hemileccinum rubropunctum 同じコナラ属やクリ属樹木と関係を持つ ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種より柄が長い 本種と異なり柄表面に赤色の鱗片を有する 本種と異なり肉が傷つくと非常に緩やかに青変するのではなく変色しない ITSおよびnrLSU+rpb2+rpb1+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される