(仮訳)ニュージーランドの森林産菌類 (4)
Gadgil, PD., Dick, MA. & Dobbie, K. 2003. Fungi silvicolae Novazelandiae: 4. New Zealand Journal of Forestry Science. Available at: https://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.724.6791&rep=rep1&type=pdf [Accessed October 9, 2021] 【R3-08855】2021/10/9投稿

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3行まとめ

ニュージーランド新産種としてNectria fuckelianaなど5種を報告した。
1種が樹皮、3種が枝、1種が葉にそれぞれ生息し、4種がアナモルフ菌であった。
各種の記載文を掲載したほか、ニュージーランドにおいて針葉樹の生木に生じるNectria属3種の形質比較表を掲載した。

(ニュージーランド新産種)

Nectria fuckeliana C. Booth
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【よく似た種との区別】
Nectria neomacrospora
ニュージーランドに分布する
同じマツ属植物に生じる
子座が良好に発達する
子座が破出性
子嚢果が30-100個凝集する
子嚢果の孔縁盤が暗色
子嚢のサイズの範囲が重なる
子嚢が円筒形
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子の隔壁数が1
大分生子が円筒形
小分生子のサイズの範囲が重なる
小分生子が卵形
小分生子表面が平滑
小分生子の隔壁数が0
本種と異なり主な宿主がマツ属およびトウヒ属ではなくモミ属である
本種より子嚢果の直径が大きい
本種と異なり子嚢果が赤色~暗栗赤色ではなく橙色~赤色~帯赤褐色
本種と異なり子嚢胞子が広楕円形ではなく広紡錘状
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑または小疣状ではなく疣状
本種より大分生子が長い
本種と異なり大分生子の隔壁数が2-6ではなく3-7
本種と異なり硝酸塩を唯一の窒素源とする培地で生育しないのではなく良好に生育する
Nectria pinea
ニュージーランドに分布する
同じマツ属植物に生じる
子座が良好に発達する
子嚢果の孔縁盤が暗色
子嚢が円筒形
子嚢胞子の隔壁数が1
大分生子表面が平滑
硝酸塩を唯一の窒素源とする培地で生育しない
本種と異なり主な宿主がマツ属およびトウヒ属ではなくマツ属である
本種と異なり子座が破出性ではなくほとんど破出しない
本種と異なり子嚢果が30-100個凝集するのではなく単生または最大30個からなる集まりをなす
本種より子嚢果の最大直径が大きい
本種と異なり子嚢果が赤色~暗栗赤色ではなく橙黄色~帯赤褐色
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が広楕円形ではなく楕円形
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑または小疣状ではなく平滑
本種より大分生子が長い
本種と異なり大分生子の隔壁数が2-6ではなく3-6
本種と異なり小分生子が知られていない

(ニュージーランド新産種)

Ophiovalsa betulae (Tulasne & C. Tulasne) Petrak
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(ニュージーランド新産種)

Coryneum betulinum Schulzer
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(ニュージーランド新産種)

Fusarium merismoides Corda
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(ニュージーランド新産種)

Leptomelanconium australiense B. Sutton
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