(仮訳)アスパラガスおよびマレーヤマバショウを宿主とする新種の病原菌、Fusarium ershadii
Papizadeh, M. et al., 2018. Fusarium ershadii sp. nov., a Pathogen on Asparagus officinalis and Musa acuminata. European Journal of Plant Pathology. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s10658-017-1403-6 [Accessed January 21, 2018].
【R3-04779】2018/1/21投稿

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3行まとめ

イタリアにおいてアスパラガスから、ベトナムにおいてバショウ属植物からそれぞれ分離された菌を検討し、Fusarium ershadiiとして新種記載した。
本種は分子系統解析でF. solani複合種のクレード9に含まれ、真の大分生子の形成を認めなかった一方、厚壁胞子を形成した。
本種は接種試験でアスパラガス苗に”hollow root”の症状を引き起こし、マレーヤマバショウにも軽度の病徴を引き起こした。
Vietnam, Tonkin

(新種)

Fusarium ershadii Papizadeh, van Diepeningen, & Zamanizadeh
語源…イランのDjafar Ershad教授に献名
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【よく似た種との区別】
Fusarium keratoplasticum
同じFusarium solani複合種に含まれる
気生分生子の形態が類似している
気生分生子のサイズが類似している
厚壁胞子を形成する
生長プロファイルが類似している
本種より気生分生子が長い
EF1-α+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード9cではなくクレード2)
Fusarium petroliphilum
同じFusarium solani複合種に含まれる
厚壁胞子を形成する
生長プロファイルが類似している
本種より気生分生子が長い
EF1-α+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード9cではなくクレード1)
Fusarium solani
同じFusarium solani複合種に含まれる
生長プロファイルが類似している
本種より気生分生子が長い
EF1-α+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード9cではなくクレード5)
Fusarium falciforme
本種より気生分生子が長い