(仮訳)日本産の新種Fusarium kyushuense
Aoki, T. & O’Donnell, K. 1998. Fusarium kyushuense sp. nov. from Japan. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354098709350 [Accessed March 2, 2023] 【R3-10382】2023/3/2投稿

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3行まとめ

熊本県および高知県で分離された菌を検討し、Fusarium kyushuenseとして新種記載した。
本種はコムギとビニール板から分離され、トリコテセン類を産生する菌株として知られていた。
本種は分生子がほとんどの場合全出芽型で、気生分生子柄のみから生じ、厚壁胞子や菌核を形成しないことなどで特徴づけられた。
熊本県

(新種)

Fusarium kyushuense O’Donnell & T. Aoki
語源…九州産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fusarium sporotrichioides
形態的に類似している(この種に誤同定されていた)
気生分生子の形態が類似している
コロニー表面が粉状
本種より分生子のサイズがずっと大きい
本種と異なり分生子が倒卵形ではなく洋梨形
本種と異なり厚壁胞子を形成する
Fusarium arthrosporioides
フィアライドがほとんどの場合モノフィアライドである
フィアライドがアンプル形である
分生子形成様式が全出芽型
分生子が倒卵形~洋梨形
分生子に隔壁を有する
厚壁胞子を形成しない
本種と異なり気生分生子柄のみではなくスポロドキア中のフィアライドあるいは寒天表面の菌糸から直接分生子を形成する
本種と異なり菌核を形成する
本種と系統的に異なる(未発表データ)