(仮訳)アメリカおよび中国産の新種、Fuscoporia ambigua
Du, P., Chen, Q. & Vlasák, J. 2020. Fuscoporia ambigua sp. nov., a new species from America and China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.456.2.5 [Accessed March 4, 2021] 【R3-08198】2021/3/4投稿

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3行まとめ

米国および中国で採集された菌を検討し、Fuscoporia ambiguaとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、担子胞子が楕円形、菌糸体剛毛とシスチジオール、子実層剛毛を有することなどで特徴づけられた。
本種は2種の同属菌と非常に類似しており、従来混同されてきたと考えられたが、形態的にも系統的にも異なっていた。
USA, New York, Fish Creek Pond, Adirondack Park

(新種)

Fuscoporia ambigua P. Du, Q. Chen & Vlasák
語源…曖昧な(形態的に類似するFuscoporia ferruginosaと識別困難であることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fuscoporia ferruginosa
形態的に非常に類似している(識別困難で従来混同されていたとみられる)
子実体が背着生平坦
孔口のサイズがほぼ同一
担子胞子のサイズがほぼ同一
シスチジオールを有する
子実層剛毛を有する
菌糸体剛毛に隔壁を欠く
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国および中国ではなくドイツ、フランス、チェコ、スロバキアなどに分布する
本種と異なり子実体が一年生ではなく一年生~多年生
本種と異なり子実体の不稔縁部が孔口面より濃色ではなく淡色
本種と異なり孔口面に金属光沢を欠く
本種と異なり孔壁が薄いのではなく厚い
本種より子実層剛毛が短い
本種と異なり子実層剛毛に時に隔壁を有するのではなく欠く
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fuscoporia karsteniana
中国に分布する
形態的に非常に類似している(識別困難で従来混同されていたとみられる)
子実体が背着生平坦
孔口のサイズがほぼ同一
孔壁が薄い
担子胞子のサイズがほぼ同一
子実層剛毛を有する
菌糸体剛毛を有する
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生
本種と異なり子実体の不稔縁部が孔口面より濃色ではなく淡色
本種と異なり孔口面に金属光沢を欠く
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種より子実層剛毛が短い
本種と異なり子実層剛毛に時に隔壁を有するのではなく欠く
本種と異なり菌糸体剛毛に隔壁を欠くのではなく有する
ITS+nrLSU+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される