(仮訳)ブラジルの大西洋岸熱帯雨林に産した多孔菌の新種、Fuscoporia atlantica
Pires, RM., Motato-Vásquez, V. & De Mello Gugliotta, A. 2015, Fuscoporia atlantica sp. nov., a new polypore from the Brazilian Atlantic Rainforest. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2015/00000130/00000003/art00032 [Accessed July 22, 2019] 【R3-06423】2019/7/21投稿

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3行まとめ

ブラジル、サンパウロ州の大西洋岸森林で採集された菌を検討し、Fuscoporia atlanticaとして新種記載した。
本種は子実体が半背着生~傘状で孔口面が黄金さび色、孔口が小型で、担子胞子が広楕円形~楕円形で2菌糸型であることなどで特徴づけられた。
ブラジル産サビアナタケ属菌の検索表を掲載した。
Brazil, São Paulo state, Parque Estadual da Cantareira

(新種)

Fuscoporia atlantica Motato-Vásquez, R.M. Pires & Gugliotta
語源…大西洋の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fuscoporia gilva(ネンドタケ)
ブラジルに分布する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘上面に殻皮を欠く
本種と異なり孔口面が黄金さび色でない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり剛毛が直線状および鉤状ではなく直線状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fuscoporia wahlbergii(ツリバリサルノコシカケ)
ブラジルに分布する
子実体が半背着生~傘状
子実層剛毛が直線状および鉤状
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が革質ではなく木質
本種と異なり傘が帯赤褐色~琥珀色
本種と異なり傘表面に間隔の狭い同心円状の溝を有する
本種と異なり傘上面に殻皮を欠く
本種と異なり孔口面が黄金さび色ではなくさび色~栗褐色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく類球形
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fuscoporia rhabarbarina
ブラジルに分布する
形態的に類似している
本種と異なり傘上面の殻皮が基部のみではなく全面を覆う
本種と異なり傘上面の殻皮が暗褐色ではなく黒色
本種と異なり傘表面が無毛で溝線を有する
本種と異なり肉が黄金さび色ではなく帯黄褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり子実層剛毛が直線状および鉤状ではなく直線状の便腹形