(仮訳)極東ロシア産の新種Fuscoporia insolita
Spirin, V., Vlasák, J. & Niemelä, T., 2014. Fuscoporia insolita (Hymenochaetales, Basidiomycota), a New Species from Russian Far East. Annales Botanici Fennici. Available at: http://www.bioone.org/doi/full/10.5735/085.051.0607 [Accessed August 21, 2015].
【R3-02124】2015/08/22投稿

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3行まとめ

ロシア、ハバロフスク地方の森林で採集された多孔菌の一種を検討し、Fuscoporia insolitaとして新種記載した。
本種はQuercus mongolicaの材のほかイタヤカエデの生木にも発生し、病原菌と考えられた。
本種は子実体が背着生~結節状で担子胞子が円筒形~紡錘形、子実層剛毛が短く、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。
Russia, Khabarovsk Reg., Khabarovsk Dist., Ulika

(新種)

Fuscoporia insolita Spirin, Vlasák & Niemelä
語源…特異な
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fuscoporia ferrea(クロガネアナタケ)
担子胞子の形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
本種と異なり担子胞子が狭円筒形~紡錘形ではなく円筒形
本種と異なり子実層剛毛が僅少ではなく豊富
本種より子実層剛毛が顕著に長い
本種と異なり特異な菌糸状剛毛を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fuscoporia ferruginosa(サビアナタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellinidium ferrugineofuscum
子実体が帯赤褐色
本種と異なり子実体が成熟すると退色して帯黄褐色になるという特徴を欠く