2014年10月7日 (仮訳)中国南西部産のG. lucidum種複合体の新種Ganoderma leucocontextum Li, T-H. et al., 2014. Ganoderma leucocontextum, a new member of the G. lucidum complex from southwestern China. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014000412 [Accessed October 6, 2014]. 【R3-01165】2014/10/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国のチベット自治区および四川省で落葉樹に発生した菌を検討し、Ganoderma leucocontextumとして新種記載した。 本種は傘が赤褐色~帯紫色または帯黒赤褐色、孔口面が白色~クリーム色、肉が白色であることなどで特徴づけられた。 顕微鏡的形質としては、担子胞子が広楕円形で粗いトゲ状装飾を有し、角皮の菌糸の大部分が規則的であることなどで特徴づけられた。 (関連サイト) 广东科学家 西藏发现灵芝新种 – 科技日報 2014年7月18日(2014年10月6日閲覧)(ウェブ魚拓) 中国チベット自治区ニンティ地区ポメ県 (新種) Ganoderma leucocontextum T.H. Li, W.Q. Deng, Sheng H. Wu, Dong M. Wang & H.P. Hu 語源…白色の肉の 【よく似た種との区別】 Ganoderma lucidum 中国に分布する 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. lucidum種複合体に含まれる) 本種より肉が濃色で、白色~僅かにクリーム色を帯びる程度ではなく通常さび色で老成した部分が暗紫褐色になる 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma steyaertanum 本種と異なり熱帯域に分布する 本種と異なり中国ではなくオーストラリアとインドネシアに分布する 本種と異なり孔口が淡黄色~帯灰橙色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より表皮の細胞のサイズが小さい Ganoderma sichuanense(マンネンタケ) 中国に分布する 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. lucidum種複合体に含まれる) 本種より肉が濃色で、白色~僅かにクリーム色を帯びる程度ではなくクリーム色~黄褐色またはより暗色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より表皮の細胞が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma multipileum 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. lucidum種複合体に含まれる) 本種と異なり肉が白色~僅かにクリーム色ではなく黄褐色~暗褐色 本種より担子胞子の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma tsugae 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. lucidum種複合体に含まれる) 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹に限って発生する 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma oregonense 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じG. lucidum種複合体に含まれる) 本種と異なり中国ではなく米国に分布する 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹に発生する 本種と異なり子実体が無柄~やや有柄 本種より孔口が疎ら(2-3個/mm) 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される