2022年10月13日 (仮訳)中国南西部産の新種Ganoderma ovisporum Yang, H-D. et al., 2022. Ganoderma ovisporum sp. nov. (Polyporales, Polyporaceae) from Southwest China. Biodiversity Data Journal. Available at: https://bdj.pensoft.net/article/80034/ [Accessed October 13, 2022] 【R3-09963】2022/10/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省において地上に発生した菌を検討し、Ganoderma ovisporumとして新種記載した。 本種は傘が赤褐色~帯褐黒色で孔口が淡白色、肉が2層からなり、担子胞子が楕円形で粗い小刺を有し、3菌糸型で傘表皮末端細胞が棍棒形であることなどで特徴づけられた。 また、本種に系統的に近縁であったG. sandunenseの標本を再検討した。 中国貴州省三都水族自治県三東郷 (新種) Ganoderma ovisporum H.D. Yang & T.C. Wen 語源…卵形の胞子の(担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Ganoderma sandunense 中国に分布する 傘が帯褐黒色 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が広楕円形 担子胞子表面に粗い小刺と鈍頭の膨大した嘴状突起を有する 厚壁胞子を肉の内部に形成しない ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘の縁部付近に不明瞭な環紋をあらわすのではなく明瞭な環紋と垂直に配列した畝または溝をあらわす 本種と異なり柄が側生ではなく中心生 本種より傘表皮末端細胞のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Ganoderma sandunense Hapuar., T.C. Wen & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Ganoderma sandunense 中国に分布する 傘が帯褐黒色 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が広楕円形 担子胞子表面に粗い小刺と鈍頭の膨大した嘴状突起を有する 厚壁胞子を肉の内部に形成しない ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に明瞭な環紋と垂直に配列した畝または溝をあらわすのではなく縁部付近に不明瞭な環紋をあらわす 本種と異なり柄が中心生ではなく側生 本種より傘表皮末端細胞のサイズが大きい ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される