2016年3月27日 (仮訳)Sarcoporia polysporaおよび新種S. longitubulataの地理的分布 Vlasák, J. et al., 2015. Geographic distribution of Sarcoporia polyspora and S. longitubulata sp. nov. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2015/00000130/00000001/art00035 [Accessed March 26, 2016]. 【R3-02779】2016/03/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国北東部およびマデイラ諸島において広葉樹の材に発生した菌を検討し、Sarcoporia longitubulataとして新種記載した。 本種はヨーロッパや北米などに分布し、針葉樹に発生するS. polysporaとは別種であることが確かめられた。 形態的には肉の軟骨質の層の有無および担子胞子の色や幅などが異なり、分子系統解析でも USA, Pennsylvania, Phoenixville, Schuylkill Canal, Ravine Trail (新種) Sarcoporia longitubulata Vlasák & Spirin 語源…長い管孔の 【よく似た種との区別】 Sarcoporia polyspora 米国に分布する 担子胞子の形状が類似していることがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランド、ロシア、チェコ、エストニア、アジア、ブラジル(移入?)などにおける分布が知られている 本種と異なりコナラ属およびブナ属ではなくマツ属、トウヒ属、ツガ属などの針葉樹を宿主とする 本種と異なり子実体が背着生ではなくいくぶん傘状 本種より管孔が短い 本種と異なり子実体形成菌糸層が薄いのではなく厚い 本種と異なり肉に軟骨質の層を有する 本種と異なり胞子紋が褐色ではなく白色 本種より担子胞子の幅が僅かに広い 本種より担子胞子のサイズの変異が大きい 本種より担子胞子の形状の変異が大きい 本種と異なり担子胞子が淡褐色でない 本種と異なり担子胞子のコットンブルー染色性が僅か~中程度ではなく極めて強い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される nrLSUの塩基配列が大きく異なる Sarcoporia neotropica 本種と異なり米国およびマデイラ諸島ではなくコスタリカなどに分布する 本種と異なり子実体が瓦重ね状 本種と異なり子実体が柔らかい 本種と異なり担子胞子が淡褐色ではなく無色 Bondarcevomyces taxi 子実体が乾燥すると強い臭気を発する 担子胞子が淡褐色