(仮訳)近年バナナに見出された新種Gibberella musaeF. verticillioidesの姉妹種である
Van Hove, F. et al., 2011. Gibberella musae (Fusarium musae) sp. nov., a recently discovered species from banana is sister to F. verticillioides. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/10-038?journalCode=umyc20 [Accessed April 24, 2019] 【R3-06157】2019/4/24投稿

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3行まとめ

新熱帯、カナリア諸島、フィリピンのバナナ果実から分離され、Fusarium verticillioidesと同定されてきた菌を検討し、Gibberella musaeとして新種記載した。
両種はG. fujikuroi複合種において異なるクレードを形成し、小分生子のサイズや偽厚壁胞子の有無なども異なっていた。
また、本新種はフモニシン産生能を欠き、2-ベンゾオキサゾリノンに感受性を有する点などでも特徴づけられた。

(新種)

Gibberella musae Van Hove, Waalwijk, Munaut, Logrieco & Moretti
語源…バショウ属の
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【よく似た種との区別】
Fusarium verticillioides
同じGibberella fujikuroi複合種に含まれる
フィリピンに分布する
同じバナナを宿主とする
モノフィアライドを有する
小分生子が鎖生するか偽頭状
小分生子が無色
小分生子が楕円形~棍棒形
モニリホルミンを産生する
EF1-α+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、トルコ、コンゴ民主共和国、南アフリカ、タイ、ネパール、ドイツなどにおける分布が知られている
本種と異なりトウモロコシなどが宿主として知られている
本種より子嚢殻のサイズが大きい
本種と異なり節間生のフィアライドを欠く
本種より無隔壁の小分生子のサイズが僅かに大きい
本種より小分生子に隔壁を形成する頻度が低い
本種と異なり偽厚壁胞子を形成しない
本種と異なりフモニシン類を産生する
本種と異なり2-ベンゾオキサゾリノンに耐性を有する
EF1-α+β-チューブリン+カルモジュリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fusarium andiyazi
モノフィアライドを有する
小分生子が長く鎖生する
偽厚壁胞子の形態が類似している
本種と異なりモニリホルミンを産生不能
本種とEF1-αおよびβ-チューブリン遺伝子の塩基配列が明瞭に異なる
Gibberella moniliformis
本種より子嚢殻のサイズが顕著に大きい
本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い
Honduras

(新種)

Fusarium musae Van Hove, Waalwijk, Munaut, Logrieco & Moretti
語源…バショウ属の
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