2020年5月12日 (仮訳)ポルトガル、アレンテージョのブドウ園土壌から分離された新種、Gongronella eborensis Martins, MR. et al., 2020. Gongronella eborensis sp. nov., from vineyard soil of Alentejo (Portugal). International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.004201 [Accessed May 12, 2020] 【R3-07311】2020/5/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポルトガル、アレンテージョのメタラキシルを繰り返し施与したブドウ園土壌から分離された菌を検討し、Gongronella eborensisとして新種記載した。 本種はコロニーが白色で、生長が遅く、胞子嚢柄が直立して不規則に分枝することなどで特徴づけられ、メタラキシルに対する高い耐性と分解能が知られていた。 本種は同属他種よりも胞子嚢、アポフィシス、胞子嚢胞子のサイズがいずれも小型であった。 near Montoito village, Évora, Portugal (新種) Gongronella eborensis M.R. Martins, C. Santos, C. Soares, C, Santos & N. Lima 語源…エヴォラ産の 【よく似た種との区別】 Gongronella brasiliensis 胞子嚢柄が無色 胞子嚢柄が直立する 胞子嚢柄表面が平滑 胞子嚢が球形~類球形 胞子嚢表面が平滑 胞子嚢胞子表面が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の最大長が長い 本種と異なり胞子嚢柄が不規則に分枝するという特徴を欠く 本種と異なり胞子嚢柄のアポフィシス直下の隔壁数が1ではなく1または2 本種より胞子嚢のサイズが大きい 本種と異なりアポフィシスが球形~類球形ではなく球形、花瓶形、楕円形 本種と異なりコルメラが半球形~類球形でカラレットを有するのではなく球形、類球形、または円錐形~円筒形で明瞭な襟を有するものもある 本種と胞子嚢胞子のサイズが異なる 本種と異なり胞子嚢胞子が腎臓形~紡錘状楕円形ではなく腎臓形、楕円形~紡錘形、ほぼ鎌形など様々な形状をとる 本種と異なり厚壁胞子が知られている ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gongronella butleri 胞子嚢柄が無色 胞子嚢柄が直立する 胞子嚢柄のアポフィシス直下に1隔壁を有する 胞子嚢表面が平滑 胞子嚢が薄壁 胞子嚢胞子が無色 胞子嚢胞子表面が平滑 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の最大長が長い 本種と異なり胞子嚢柄が不規則に分枝するのではなく不規則に分枝するか分枝しない 本種と異なり胞子嚢柄表面が平滑ではなく平滑~ごく微かな粗面 本種より胞子嚢の最大サイズが大きい 本種と異なり胞子嚢が球形~類球形ではなく球形 本種よりアポフィシスのサイズが大きい 本種と異なりアポフィシスが球形~類球形ではなく半球形~骨壺形 本種と異なりコルメラが半球形~類球形でカラレットを有するのではなく半球形またはドーム形で典型的には顕著な襟を伴う 本種と異なり胞子嚢胞子が腎臓形~紡錘状楕円形ではなく卵状~片側が扁平~ほぼ腎臓形 本種と異なり厚壁胞子が知られている 本種と異なり接合胞子が知られている ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される