2020年4月18日 (仮訳)ホネキノリ型地衣の新属Gowardiaおよび2新種 Halonen, P. et al., 2009. Gowardia (Parmeliaceae) – a new alectorioid lichen genus with two species. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-112/issue-1/0007-2745-112.1.138/Gowardia-Parmeliaceaea-new-alectorioid-lichen-genus-with-two-species/10.1639/0007-2745-112.1.138.short [Accessed April 18, 2020] 【R3-07238】2020/4/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 地衣類の新属Gowardiaを提唱し、本属に新種G.arcticaおよび新組み合わせG. nigricansの2種を含めた。 新種はカナダおよびロシアの北極圏で採集され、G. nigricansは本研究において初めてフィンランドから報告された。 本新属はホネキノリ属と異なり、高山帯および北極圏に分布が限られ、地衣成分としてウスニン酸類を含まないことなどで特徴づけられた。 Canada, N.W.T., Inuvaluit, Banks Island, Swan Lake (新種) Gowardia arctica Halonen, Myllys, Velmala & Hyvärinen 【よく似た種との区別】 Gowardia nigricans 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体の頂部が暗色、基部にかけて淡色である 本種ほど地衣体が傾伏かつ散開状でない 本種と異なり地衣体に光沢を欠く 本種と異なり地衣成分としてバルバトール酸を含む 本種と異なり未知のK+赤色または橙色の成分が枯れかけた基部のみではなく地衣体全体に含まれる ITS+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bryoria nitidula(ツヤハリガネキノリ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり偽盃点が白色ではなく暗色 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む Bryocaulon divergens(クリイロトゲキノリ) 北極圏~高山帯に分布する 地衣体表面に光沢がある 偽盃点が白色 本種と異なり地衣体が赤褐色 (新組み合わせ) Gowardia nigricans (Ach.) Halonen, Myllys, Velmala & Hyvärinen 旧名:Cornicularia ochroleuca var. nigricans Ach. 【よく似た種との区別】 Gowardia arctica 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+GAPDHに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体の頂部が暗色、基部にかけて淡色であるという特徴を欠く 本種より地衣体が傾伏かつ散開状である 本種と異なり地衣体に光沢を有する 本種と異なり地衣成分としてバルバトール酸を含まなあい 本種と異なり未知のK+赤色または橙色の成分が地衣体全体ではなく枯れかけた基部に含まれる ITS+GAPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される