(仮訳)韓国産の新種、Graphis koreana
Joshi, S., et al., 2013. Graphis koreana (Graphidaceae, Ostropales), a new species from South Korea. The Lichenologist,…. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000224 [Accessed March 14, 2014].
【R3-00503】2014/03/14投稿

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3行まとめ

韓国の全羅南道で発見された岩上生地衣を、Graphis koreanaとして新種記載した。
本種は地衣体が緑色~帯褐緑色で、亀裂を生じ、果殻が完全に炭化することなどで特徴づけられた。
本種の地衣体には、地衣成分としてノルスチクチン酸が含まれた。
韓国全羅南道高興郡占岩面八影山儒影峰

(新種)

Graphis koreana S. Joshi & Hur
語源…韓国の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Graphis assimilis
形態的に非常に類似している
全縁のラビアを持つ
リレラが短く、疎らに分枝する
子嚢胞子の長さが30-45 μm程度
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり岩上ではなく樹皮上に発生する
本種と異なり地衣体が緑色ではなく白色
本種と異なりリレラがlineola
Graphis caesiocarpa
全縁のラビアを持つ
“concealed disc”を持つ
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
子嚢胞子に横隔壁を持つ
本種と異なりリレラがcaesiella
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が9-12個ではなく5-7個
Graphis kollaimalaiensis
全縁のラビアを持つ
“concealed disc”を持つ
本種と異なりリレラがhossei
本種より子嚢胞子のサイズがやや大きい
Graphis assamensis
本種と異なり破出性のリレラを持つ
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸ではなくスチクチン酸およびサラジン酸を含む
Graphis aperiens
韓国に分布する
果殻が完全に炭化する
子嚢胞子に横隔壁を持つ
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり”disc”が白色粉状で露出する
本種と異なりリレラがscripta
本種と異なり子実層に顆粒状物質を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より子嚢胞子の隔壁数が少ない
Graphis cervina
韓国に分布する
岩上生地衣である
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なりリレラがlineola
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の中央の細胞に縦隔壁を持つことがしばしばあるという特徴を持たない
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
Graphis cremicolor
岩上生地衣である
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子に石垣状隔壁を持つ
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種とリレラの形態が異なる
Graphis nadurina
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子に石垣状隔壁を持つ
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なりリレラが分枝しないcleistomma
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が9-12個ではなく1つ