(仮訳)アルゼンチン南西部産の樹皮上生地衣の新種、Gyalidea fuscoclavata
Svensson, M., 2012. Gyalidea fuscoclavata (Solorellinaceae), a new corticolous lichen from south-western Argentina. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-115.1.173 [Accessed September 8, 2015].
【R3-02177】2015/09/09投稿

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3行まとめ

アルゼンチン南西部でBerberis microphyllaの樹皮に発生した地衣の一種を検討し、Gyalidea fuscoclavataとして新種記載した。
本種は子器が小型で黒色、子実層がKI+青色、子嚢胞子に3隔壁を有し、側糸の頂部が太く、褐色の帽を伴うことなどで特徴づけられた。
本種は典型的なGyalidea属地衣の形態を有していたが、今後別属に移される可能性もあるとした。
Argentina, Rio Negro, Bariloche departemento, 1.8 km NNE of Lake Los Juncos

(新種)

Gyalidea fuscoclavata M. Svensson
語源…暗色棍棒形の(側糸の形態から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gyalidea parvula
南米に分布する
樹皮上生地衣である
本種と異なりアルゼンチンではなくエクアドルに分布する
本種と異なり子器が黒色ではなく帯黄色
本種と異なり子器の基部が狭窄する
本種と異なり子実層がKI+青色でない
本種と異なり子嚢胞子が3隔壁を有するのではなく類石垣状
本種と異なり側糸の頂部が太く、褐色の帽を伴うという特徴を欠く
Gyalidea fruticola
樹皮上生地衣である
本種と異なりアルゼンチンではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり子器が黒色ではなく淡い帯黄褐色
本種と異なり子実層がKI+青色でない
本種と異なり子嚢胞子が3隔壁を有するのではなく類石垣状
本種と異なり側糸の頂部が太く、褐色の帽を伴うという特徴を欠く
Gyalidea minuta
樹皮上生地衣である
本種と異なりアルゼンチンではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり子器が黒色ではなく淡い帯黄色
本種と異なり子実層がKI+青色でない
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく3-5
本種と異なり側糸の頂部が太くなり有色の帽を伴うという特徴を欠く
本種と異なり側糸の頂部が太く、褐色の帽を伴うという特徴を欠く
Gyalidea goughensis
樹皮上生地衣である
子嚢胞子の隔壁数が3
本種と異なりアルゼンチンではなくゴフ島に分布する
本種より子器のサイズが大きい
本種と異なり子器が黒色ではなく肉色
本種と異なり子実層がKI+青色でない
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり側糸の頂部が太く、褐色の帽を伴うという特徴を欠く
Gyalidea praetermissa
子実層がKI+青色
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく5
本種と異なり側糸の頂部が太くならない
本種と異なり側糸の頂部に褐色の帽を伴うのではなく無色
Gyalidea polyspora
側糸の頂部が太くなり有色の帽を伴う
本種と異なり樹皮ではなく岩石上に生じる
本種と異なり子実層がKI+青色ではなくKI陰性
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく多胞子性
本種と異なり子嚢胞子に3隔壁を有するのではなく類石垣状
Patellaria aeruginascens
メギ属植物に発生する
子器が小型
子器が黒色
子実上層が暗色
子実下層が無色
本種と異なりCliostomum属の特徴を有する
Patellaria violascens
形態的に一見類似している
本種と異なりCliostomum属の特徴を有する