(仮訳)ブラジルのアマゾンに産した新種、Gymnopilus ianthinilophus
Fabrini, F. & Wartchow, F. 2023. Gymnopilus ianthinilophus (Agaricales, Basidiomycota), a new species from the Brazilian Amazon. Rodriguésia. Available at: https://www.scielo.br/j/rod/a/6ZszFrdSJ4PHVdQBxFw9hcm/?lang=en [Accessed March 9, 2023] 【R3-10404】2023/3/9投稿

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3行まとめ

ブラジル、アマゾナス州で採集された菌を検討し、Gymnopilus ianthinilophusとして新種記載した。
本種は紫色の柄を有することから1984年に”Gymnopilus violaceus“と暫定的に命名されていた。
本種は子実体が密に叢生し、傘に帯黒褐色の小鱗片を有し、襞がやや垂生し、担子胞子が弱いデキストリノイドで、縁シスチジアが瓶形で偽頭状~頭状であることなどで特徴づけられた。
Brazil, Amazonas, Estrada ManausCaracaraí, km 41

(新種)

Gymnopilus iantinilophus Fabrini & Wartchow
語源…紫色の房の(柄の色と子実体の生え方から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnopilus picreus(チャツムタケ)
材生息性である
傘表面が繊維状~鱗片状で中央部に装飾を伴う
襞がやや垂生する
柄が暗色
被膜を欠く
担子胞子がデキストリノイド
本種と異なり傘表面がやや小鱗片状で湿性かつ吸水性
本種と異なり柄が帯紫色ではなく帯黄色~琥珀色
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
本種と異なり傘実質が錯綜型ではなく放射型
本種と異なり傘シスチジアを欠くのではなく有する
Gymnopilus aurantiacus
材生息性である
傘表面が繊維状~鱗片状
被膜を欠く
担子胞子がデキストリノイド
傘実質が錯綜型
本種と異なり傘が帯紫色でない
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
Gymnopilus fuscosquamulosus
材生息性である
傘表面が繊維状~鱗片状
被膜を欠く
担子胞子がデキストリノイド
傘実質が錯綜型
本種と異なり傘が帯紫色でない
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
Gymnopilus marasmioides
ブラジルに分布する
柄が暗色
担子胞子のサイズが類似している
本種と異なり傘が類円錐形
本種と異なり傘が黄褐色
本種と異なり傘表面が粉状
本種と異なり襞が陥入~直生
本種と異なり柄が帯紫色ではなく濃褐色
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
Gymnopilus russipes
柄の色がいくぶん類似している可能性がある
被膜を欠く
側シスチジアを欠く
本種と異なりブラジルではなくマルティニーク、グアドループなどに分布する
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘表面が圧着した繊維状
本種と異なり柄が帯紫色ではなく帯赤褐色
本種より担子胞子の幅が広い