(仮訳)イングランド産のLevipedes節の新種、Gymnopus obscuroides
Antonín, V. & Legon, NW., 2008. Gymnopus obscuroides (Agaricomycetes, Omphalotaceae), a new species of sect. Levipedes from England. Czech Mycology. Available at: https://web.natur.cuni.cz/cvsm/CM60102F.pdf [Accessed October 21, 2016].
【R3-03403】2016/10/21投稿

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3行まとめ

イングランド南部およびウェールズで採集された菌を検討し、Gymnopus obscuroidesとして新種記載した。
本種は傘が初め暗い帯紫褐色で、襞が帯桃ベージュ色、柄が非常に長く表面が羊毛状であることなどで特徴づけられた。
本種は形態や呈色反応に基づきLevipedesAlkalivirentes亜節に含まれた。
England, Surrey, Windsor Great Park, Valley Gardens

(新種)

Gymnopus obscuroides Antonín & Legon
語源…(論文中で明記されていないが)Collybia obscura類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnopus fuscopurpureus(スミレホウライタケ)
形態的に類似している(かつてこの種に同定されていた)
子実体がアルカリで緑色に呈色する
本種と異なり通常ブナ、稀にマツのリターに発生する
本種より子実体が暗色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮にDryophila構造を有する
Gymnopus loiseleurietorum
子実体がアルカリで緑色に呈色する
本種より子実体の丈が低い
本種と異なり傘が暗い帯紫褐色ではなくチョコレート褐色でのちに退色する
本種と異なり傘に半透明条線を有する
本種より柄が短い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Gymnopus pubipes
子実体がアルカリで緑色に呈色する
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が暗い帯紫褐色ではなく栗褐色または帯紫褐色でのちに退色する
本種と異なり傘縁部に条線を有する
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮に典型的なDryophila構造を有する
Gymnopus pubipes var. pallidopileatus
子実体がアルカリで緑色に呈色する
本種と異なり傘が暗い帯紫褐色ではなく褐色で縁部が類白色、淡クリーム色、またはベージュ色
Gymnopus potassiovirescens
子実体がアルカリで緑色に呈色する
担子胞子のサイズが類似している
本種より子実体がより顕著にしっかりとしている
本種と担子胞子の形状が異なる
Gymnopus alkalivirens(ミドリカレハタケ)
本種と異なりヨーロッパの外における分布が知られている
本種と異なり柄表面が羊毛状ではなく無毛
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが散在するか不明瞭
Gymnopus virescens
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりヨーロッパの外における分布が知られている
本種より担子器が短い
本種と担子胞子の形態が僅かに異なる
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮に末端細胞を欠く
Gymnopus semihirtipes
本種と異なりヨーロッパの外における分布が知られている
本種と異なり柄表面が羊毛状ではなく無毛またはやや無毛
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり子実層シスチジアを欠く
Gymnopus spongiosus
本種と異なりヨーロッパの外における分布が知られている
本種と異なり柄表面が羊毛状ではなくやや無毛
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが不明瞭
本種と縁シスチジアの形状が異なる