2014年2月13日 (仮訳)バージニア州で淡水から見出された新種Halophytophthora fluviatilis Yang, X. & Hong, C., 2014. Halophytophthora fluviatilis sp. nov. from freshwater in Virginia. FEMS Microbiology Letters. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1574-6968.12391/abstract [Accessed February 12, 2014]. 【R3-00388】2014/02/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国バージニア州で川の水から釣菌法により分離された菌を、Halophytophthora fluviatilisとして新種記載した。 本種は1.8-19 PPTという比較的広範な塩分濃度で生育し、Halophytophthora属菌としては初めて内陸の淡水域から見出された。 また、分子系統解析では複数の先行研究と同様の結果として、Halophytophthora属が側系統群で、数種がフハイカビ属やエキビョウキン属などにより近縁であることが示唆された。 Flint Run Stream, Virginia, USA (新種) Halophytophthora fluviatilis X. Yang & C. X. Hong 語源…川の 【よく似た種との区別】 Halophytophthora avicenniae ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度93%) Halophytophthora batemanensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 遊走子が遊走子嚢から直接放出されることがある 本種と異なりしばしば遊走子が”vesicle”の中に保持される ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halophytophthora vesicula 本種と異なり遊走子が遊走子嚢から放出される際に半永続性~永続性の”vesicle”に包まれる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halophytophthora masteri 本種と異なり遊走子が遊走子嚢から放出される際に半永続性~永続性の”vesicle”に包まれる Halophytophthora epistomium 本種より遊走子嚢の乳頭突起が長く伸びる 本種と異なり遊走子が遊走子嚢頂部のプラグ内部にある裂開した管から放出される ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halophytophthora spinosa 本種より遊走子嚢の乳頭突起が長く伸びる 本種と異なり遊走子が遊走子嚢頂部のプラグ内部にある裂開した管から放出される Halophytophthora elongata 本種より遊走子嚢の乳頭突起が長く伸びる 本種と異なり遊走子嚢に管状の”vesicle”と裂開したプラグの両方を形成する Halophytophthora polymorphica 遊走子が遊走子嚢から直接放出されることがある 本種と異なりしばしば遊走子が”vesicle”の中に保持される ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora spp.(エキビョウキン属) 遊走子が遊走子嚢から直接放出される 本種より菌糸の幅が広い傾向がある 本種より適温での生長速度がずっと速い傾向がある