(仮訳)植物および土壌から分離されたシロキクラゲ科酵母の新種Hannaella pagnoccae
Landell, MF. et al., 2014. Hannaella pagnoccae sp. nov., a tremellaceous yeast species isolated from plants and soil. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology.  Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/early/2014/03/07/ijs.0.059345-0.abstract [Accessed May 28, 2014].
【R3-00756】2014/05/28投稿

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3行まとめ

複数の植物の花や葉、土壌や水試料などから分離された酵母の32菌株を基に、Hannaella pagnoccaeを新種記載した。
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で、本種はシロキクラゲ目クレードに含まれ、複数のHannaella属菌との類縁性が示唆された。
本種は同属の他の種とは、サリシンを資化せず、ビタミン要求性を持たないことなどで区別された。
Itapuã Park, southern Brazil

(新種)

Hannaella pagnoccae Landell, Brandão, Barbosa, Ramos, Safar, Gomes, Sousa, Morais, Broetto, Leoncini, Ribeiro, Fungsin, Takashima, Nakase, Lee, Vainstein, Fell, Scorzetti, Vishniac, Rosa & Valente
語源…酵母の分類、生態を研究したFernando Carlos Pagnoccaに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hannaella coprosmaensis
ビタミン要求性を欠く
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり30°Cで生育しない
本種と異なりサリシン、エタノールを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(36塩基の置換)
Hannaella oryzae
30°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコサミン、サリシンを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(46塩基の置換)
Hannaella luteola
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり30°Cで生育しない
本種と異なりD-グルコサミン、サリシンを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hannaella zeae
30°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、サリシン、エタノールを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hannaella kunmingensis
30°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、サリシン、エタノールを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hannaella sinensis
30°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、サリシン、エタノールを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hannaella surugaensis
30°Cで生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ソルボース、D-グルコサミン、サリシン、エタノールを資化可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される