(仮訳)伝統的なBorassus akeassiiのパームワイン、バンジから分離された酵母の新種、Hanseniaspora jakobsenii
Ouoba, LII. et al., 2015. Hanseniaspora jakobsenii sp. nov., a yeast isolated from Bandji, a traditional palm wine of Borassus akeassii. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.000461 [Accessed November 27, 2017].
【R3-04616】2017/11/28投稿

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3行まとめ

ブルキナファソの伝統的なパームワイン、バンジから分離された酵母の一種を検討し、Hanseniaspora jakobseniiとして新種記載した。
本種は無性胞子、有性胞子のいずれも形成せず、トレハロースおよびマルトースを資化可能である点などが近縁種と異なっていた。
本種は分子系統解析でKloeckera lindneriおよびH. valbyensisに近縁であったが異なる系統を形成し、rep-PCR法によるプロファイルも異なっていた。
Bobo Dioulasso, Burkina Faso

(新種)

Hanseniaspora jakobsenii Ouoba, Diawara & Sutherland
語源…Mogens Jakobsen名誉教授に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Kloeckera lindneri
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマルトース、トレハロース、硝酸カリウムを資化不能
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに45-46塩基、D1/D2に12塩基の差異)
本種とGTG5プライマーを用いたrep-PCR法によるプロファイルが異なる
Hanseniaspora valbyensis
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりセロビオースを発酵可能
本種と異なりマルトース、トレハロース、硝酸カリウムを資化不能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
本種と異なり培養下で胞子形成する
D1/D2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに46塩基、D1/D2に16塩基の差異)
本種とGTG5プライマーを用いたrep-PCR法によるプロファイルが異なる