(仮訳)トルコ産のHebeloma節の新種、Hebeloma bingolense
Acar, I. et al., 2022. Hebeloma bingolense, a new species in section Hebeloma (Basidiomycota) from Turkey. Nova Hedwigia. Available at: https://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/prepub/100757/Hebeloma_bingolense_a_new_species_in_section_Hebeloma_Basidiomycota_from_Turkey [Accessed March 28, 2022] 【R3-09366】2022/3/28投稿

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3行まとめ

トルコ、ビンギョル県で採集された菌を検討し、Hebeloma bingolenseとして新種記載した。
本種は子実体に幼時外被膜を伴い、担子胞子が主に卵状~楕円形、縁シスチジアが便腹状瓶形であることなどで特徴づけられた。
本種はH. dunenseおよびH. alpinicolaに形態的・系統的に近縁であった。
Turkey, Bingöl, Genç

(新種)

Hebeloma bingolense I. Acar, A. Dizkirici, A. Kalmer & Y. Uzun
語源…ビンギョル産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hebeloma dunense
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなくグリーンランド、ベルギー、フランス、ノルウェー、ポーランドなどに分布する
本種と異なり極地および高山に生息する
本種と異なり傘がより一様な帯桃黄褐色、褐色、”hoary”である
本種と異なり襞がやや垂生する
本種と異なり担子胞子に僅かに装飾を有する
本種と異なりシスチジアの内容物が黄色
本種と異なりシスチジアが円筒形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hebeloma alpinicola
形態的に類似している(混同のおそれがある)
傘のサイズがほぼ同一である
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなくグリーンランド、米国などに分布する
本種と異なり子実体が叢生する
本種と異なり子実体基部がしばしば砂に包まれる
本種と異なり傘が帯赤褐色で灰色がかる
本種と異なり柄が2色からなるという特徴を欠く
本種より柄が通常がっしりとしている
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hebeloma mesophaeum(ワカフサタケ)
肉眼的形態が類似している(野外で識別困難な場合がある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコではなくスペイン、スロバキアなどに分布する
本種と異なり傘中央部が帯赤褐色である
本種より傘が中高である
本種より担子胞子のサイズが比較的小さい
本種と異なり担子胞子が楕円形
本種と異なり担子胞子表面が平滑~僅かに粗面
本種と異なり担子胞子がデキストリノイドでない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hebeloma subtortum
トルコに分布する
肉眼的形態が類似している(野外で識別困難な場合がある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘の色が通常2色からなるのではなく通常一様である
本種より柄が長い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が主に卵状~楕円形ではなく主に卵状
本種と異なり縁シスチジアが2裂しない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される