(仮訳)マレー半島産Hebeloma属:Psathyrella属に偽装して入り込んでいる
Eberhardt, U. et al., 2021. Hebeloma in the Malay Peninsula: Masquerading within Psathyrella. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/57394 [Accessed February 4, 2021] 【R3-08113】2021/2/4投稿

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3行まとめ

マレー半島の熱帯林に産した4種の菌を検討し、そのうちHebeloma radicansを新種記載した。
また、Psathyrella flavidifoliaHebeloma属に移した。
マレー半島からのHebeloma属の報告は初であり、おそらく外生菌根性のヒメノガステル科菌類としても初であった。
Malaysia, Johor State, Kluang district, Endau-Rompin Peta, Endau-Rompin (Johor) National Park, Kampung-Peta, trail to Kuala Marong

(新種)

Hebeloma radicans E. Horak, Beker & U. Eberh.
語源…根状の(柄の形状から)
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【よく似た種との区別】
Hebeloma radicosum(ナガエノスギタケ)
柄が長い根状
ITS+MCM7に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマレーシアではなくベルギー、イタリアなどに分布する
ITS+MCM7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Hebeloma flavidifolium (Corner) Beker & U. Eberh.
旧名:Psathyrella flavidifolia Corner
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【よく似た種との区別】
Hebeloma angustilamellatum
アジアに分布する
本種と異なり柄表面が繊維状ではなく繊維状鱗片が散在する
本種よりつばが明瞭である
本種ほど担子胞子の装飾が顕著でない

(マレーシア新産種)

Hebeloma lactariolens (Clémençon & Hongo) B.J. Rees & Orlovich
アカヒダヒメムサシタケ
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【よく似た種との区別】
Hebeloma youngii
ITS+MCM7に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマレーシア、シンガポール、日本などではなくオーストラリアに分布する
本種と異なり襞の数が常に40未満ではなく50-60である
本種より常に縁シスチジアが槍形である
ITS+MCM7に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(マレーシア新産種)

Hebeloma parvisporum Sparre Pedersen, Læssøe, Beker & U. Eberh.
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