2015年1月4日 (仮訳)Theobromina節の新種Hebeloma vesterholtii Eberhardt, U. & Beker, HJ., 2010. Hebeloma vesterholtii, a new species in section Theobromina. Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-009-0627-z [Accessed January 3, 2015]. 【R3-01433】2015/01/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヨーロッパの6か国で採集されたワカフサタケ属菌の形態学的検討および分子系統解析を行い、Hebeloma vesterholtiiとして新種記載した。 本種は広葉樹の樹下の石灰質土壌に発生し、担子胞子および縁シスチジアがTheobromina節の特徴を有していた。 本種は同じTheobromina節のH. theobrominumと形態的に類似し、分子系統解析でも近縁であった。 Belgium, Wallonia, Han-sur-Lesse, Turmont (新種) Hebeloma vesterholtii Beker & U. Eberh. 語源…Jan Vesterholt氏に献名 【よく似た種との区別】 Hebeloma theobrominum 同じTheobromina節に含まれる 落葉樹林あるいは混生林に発生する 石灰質土壌に発生する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子の装飾がO1およびO2 担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄褐色ではなくより濃色の帯赤褐色 本種より担子胞子のQ値が大きい(オーバーラップしない) 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり担子胞子のペリスポアがP0ではなくP0およびP1 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hebeloma plesiocistum 担子胞子の装飾がO1およびO2 担子胞子のペリスポアがP0 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり広葉樹ではなくゴジアオイ属植物と関係を持つ 本種と異なり傘が帯黄褐色ではなく黄褐色~淡褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4ではなくD4 本種より縁シスチジアが長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hebeloma erumpens 担子胞子の装飾がO1およびO2 担子胞子のペリスポアがP0 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり広葉樹ではなくゴジアオイ属植物と関係を持つ 本種と異なり傘が帯黄褐色ではなく橙褐色~帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4ではなくD2およびD3 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Hebeloma theobrominum Quadr. 【よく似た種との区別】 Hebeloma vesterholtii 同じTheobromina節に含まれる 落葉樹林あるいは混生林に発生する 石灰質土壌に発生する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子の装飾がO1およびO2 担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなくより淡色の帯黄褐色 本種より担子胞子のQ値が小さい(オーバーラップしない) 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり担子胞子のペリスポアがP0およびP1ではなくP0 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hebeloma plesiocistum 担子胞子の装飾がO1およびO2 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり広葉樹ではなくゴジアオイ属植物と関係を持つ 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく黄褐色~淡褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子のペリスポアがP0およびP1ではなくP0 本種と異なり担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4ではなくD4 本種より縁シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hebeloma erumpens 担子胞子の装飾がO1およびO2 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり広葉樹ではなくゴジアオイ属植物と関係を持つ 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく橙褐色~帯赤褐色 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子のペリスポアがP0およびP1ではなくP0 本種と異なり担子胞子のデキストリノイド性がD3およびD4ではなくD2およびD3 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される