(仮訳)オーストラリアのベニイグチ属菌
Halling, RE. & Fechner, NA., 2011. Heimioporus (Boletineae) in Australia. Australasian Mycologist. Available at: http://australasianmycology.com/pages/pdf/29/2/47.pdf [Accessed February 9, 2014].
【R3-00375】2014/02/09投稿

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3行まとめ

オーストラリア・クイーンズランド州から2種のベニイグチ属菌を報告し、形態形質を詳細に記載した。
そのうちH. fruticicolaは従来からオーストラリアのみで知られていた種であった。
一方、ベニイグチはオーストラリア新産種で、本報告により本種の既知の分布域が大きく広がった。

(オーストラリア新産種)

Heimioporus japonicus (Hongo) E. Horak
ベニイグチ
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【よく似た種との区別】
Heimioporus fruticicola
オーストラリアに分布する
本種と異なり日本や中国から知られていない
本種と異なり傘表面がややビロード状ではなくやや綿毛状
本種と異なり柄に粗いが浅い、密な赤色の粉に覆われる裂けたような畝を持つという特徴を持たず、柄表面が偽網状や類粉状の隆起、あるいはやや粗面になる

(その他掲載種)

Heimioporus fruticicola (Berk.) E. Horak
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【よく似た種との区別】
Heimioporus japonicus(ベニイグチ)
オーストラリアに分布する
本種と異なり日本や中国から知られている
本種と異なり傘表面がやや綿毛状ではなくややビロード状
本種と異なり柄表面が偽網状や類粉状の隆起、あるいはやや粗面になるという特徴を持たず、粗いが浅い、密な赤色の粉に覆われる裂けたような畝を持つ
Boletellus obscurecoccineus
形態が一見よく似ている
本種より柄の鱗片が明瞭
本種ほどsubstantialでない
Austroboletus spp.(ヤシャイグチ属)
担子胞子が皺状になり、成熟すると孔が生じる種がある
本種と異なり担子胞子が帯オリーブ色ではなく帯桃紫色
本種と異なり担子胞子表面の孔の周辺が隆起しない